容姿コンプレックスから15歳の美少女を殺害… 被害者の霊に憑りつかれ犯人の容貌が激変? 遺族「娘と同じ目つきだった」

興味深い容貌の変化

 2000年10月、法廷でキャロラインは有罪を認め、懲役20年の実刑判決が下った。

 法廷でキャロラインは“何者でもない自分”は常に自分以外の誰かになりたいという願望があったと告白し、自分が望むすべてのものを具現化した存在であるレイチェルが今の自分に憑りついているのだと説明した。つまりキャロラインはレイチェルになろうとしてレイチェルを殺害し、今の自分にはレイチェルが憑りついているということになる。

 ちなみに逮捕後、警察がキャロラインのアパートの部屋を捜索したところ、レイチェル・バーバーの出生証明書を取得する申請書が発見されている。

 服役したキャロラインは2013年8月10日に仮釈放の資格を得たが、レイチェルの両親が娘を殺した犯人をまだ刑務所に閉じ込めておくようにと公に働きかけ、仮釈放は延期された。

 その1年半後の2015年1月にキャロラインは刑務所から釈放された。彼女は自分の犯罪に対する反省を表明したことは1度もないと話している。

容姿コンプレックスから15歳の美少女を殺害… 被害者の霊に憑りつかれ犯人の容貌が激変? 遺族「娘と同じ目つきだった」の画像6
「Herald Sun」の記事より

 興味深いことに、キャロラインはこの15年間の服役中にそれまでのぽっちゃり体型からスリムな体型とすっきりした顔つきに変貌しており、15年ぶりに見た者には別人としか思えないほどの変わりようであったのだった。

 特にレイチェルの母親はかつてのベビーシッターであったキャロラインの姿を20年ぶりに目にした時、一瞬彼女がレイチェルだというあり得ない見間違いをしたという。変わりはてたキャロラインは「レイチェルのような目つき」をしていたと話している。

 レイチェルを殺害したことで、“何者でもない自分”がレイチェルに憑りつかれたというキャロラインの言い分だが、ひょっとするとこの容貌の変化から超常現象的な説明ができる可能性があるとすれば恐ろしい限りである。

参考:「Bugged Space」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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