英王室がペットとして飼った人間「野生児ピーター」とは? 今もウィリアム王子の次男の部屋に出没…

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野生児ピーターの肖像 画像は「Wikipedia」より引用

 キャロラインはピーターに家庭教師をつけて教育を受けさせたが、その成果はほとんど出ることなく、結局「ピーター」と「キングジョージ」という言葉しか理解できなかったという。やがてピーターは郊外の農家で暮らすこととなり、彼を保護する農家には毎年王家から養育費が与えられた。その後、ピーターは長生きして1785年に亡くなった。そして死後、彼の幽霊がケンジントン宮殿に現れるようになったという。その部屋こそ、現在のルイ王子の子供部屋として使われている場所である。

 ピーターの幽霊がなぜ今もケンジントン宮殿に現れるのかはわからない。ただ、この宮殿には彼が懐いていたキャロラインの幽霊も出るとされており、ピーターはその面影を追いかけて宮殿に戻ってきたのかもしれない。あるいは、産褥で苦しみ苦痛の果てに亡くなったキャロラインを慰めるためだったのだろうか。

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イメージ画像:「Getty Images」より

 日本人の感覚からすると、幽霊が出るような場所で子育てするのはいかがなものか……という気もするが、そこはやはり幽霊好きな英国の王室である。ルイ王子の子供部屋はかつて兄ジョージ王子や姉シャーロット王女も使っていた部屋でもあり、両親や周囲がそのことを気にしている様子はないという。やはり英国人にとって、幽霊に囲まれて育つことはちょっとした自慢の一つでしかないのかもしれない。参考:「Daily Star」、「Wikipedia」、ほか

TOCANA編集部

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