マンモスの巨大ミートボールの作成に成功! DNAから培養肉を作成、気になるお味は…?

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画像は「Getty Images」より

 創作の世界に登場する料理は多々あるが、氷河期のマンモスの肉を使った巨大なステーキ等は素朴ながらも魅力的な料理と言えるだろう。そんなマンモスの肉を使った巨大ミートボールがお披露目されて注目を集めている。

 マンモスはシベリアの永久凍土から見つかることもあり、その肉は犬が食べられる程の鮮度を保っていたという話もある。だが、今回の肉団子はさすがに本物のマンモスの肉を利用したものではなく、ケナガマンモスのDNAを用いて培養した肉で作られたものだという。

 このミートボールを作成したのはオーストラリアの培養肉企業「VOW」社。同社は実際に動物を傷つけることなく肉を作ることを目的としており、絶滅したものも含む動物から細胞を作り出し、培養して食肉を製造している。

 これまでにもさまざまな魚やアルパカ、スイギュウ、ワニ、カンガルー、クジャク等の肉を培養してきているが、今回のマンモス肉プロジェクトはクイーンズランド大学のオーストラリア生物工学研究所と協力して制作したもので、マンモスのミオグロビンDNA配列を使用している。この配列は肉の風味に不可欠な筋肉タンパク質を提供するもの。同研究所のErnst Wolvetang教授によればマンモスのDNAの欠落した部分をゾウのDNAに置き換えて配列を完成させ、羊の細胞を用いることで製造に至ったとのこと。

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画像は「Daily Star」より

 VOW社の共同創設者であるTim Noakesmith氏は英紙「The Guardian」に対し、「今回、私たちがケナガマンモスを材料に選んだのは、マンモスが多様性喪失と気候変動の象徴でもあるからです」 と述べ、現在の地球の人口や環境を考えると、人類は行動様式を変える時期に来ていると主張。今後の人類の目標として「従来の動物性たんぱく質を食べる習慣から、電化システムで生産できるものを食べる習慣に変えること」を上げ、「そのための最善の方法は『肉を発明する』ことだと考えています。私たちは美味しく、成長しやすく、栄養価の高い細胞を探し、それらの細胞を組み合わせて本当においしいと感じられる肉を作ります」と語っている。

 このマンモスの巨大ミートボールは28日にオランダはアムステルダムの科学館で公開された。ちなみに気になるマンモス肉の味だが、安全が確認されていないため現時点では食べられないとのことだ。

参考:「Daily Star」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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