15年以内に地球に彗星が衝突で人類滅亡？イエスの再臨が現実のものに!?

2023.05.04 11:05 文＝勝木孝幸（ミステリーニュースステーションATLAS編集部）

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15年以内に地球に彗星が衝突で人類滅亡？イエスの再臨が現実のものに!?の画像1 — 画像は「Getty Images」より

　創作の世界の中では隕石の衝突で世界が壊滅する（？）という危機が描かれることも少なくないが、ある聖書学者が「今後10年から15年の間に彗星が地球と衝突し、破滅をもたらすと主張して話題になっている。

　聖書学者のDavid Hareen氏は英紙「Daily Star」の取材に対し、多くの天文学者が信じている以上に地球に彗星が接近していたという証拠があり、「これらの彗星の1つが今後10年ほどの間に戻ってくる」だけでなく、「世界の終わりをもたらし、イエスキリストの再臨への道を開くことになる」と語って注目を集めている。

　Hareen氏は生涯をかけて聖書研究を行なってきた人物であり、地球に彗星が定期的に飛来していたため大洪水やソドムとゴモラの滅亡、エジプトの大災害などの旧約聖書の中に記された劇的な事件の多くが引き起こされた、と主張している。

　彼の著書『The High Sign』にはこうした聖書に記された彗星衝突の証拠について詳しく書かれており、少なくとも2つの定期的な彗星の接近が確認されるという。それは54年周期の軌道を持つ小さな天体と、およそ2000年ごとに地球の軌道を横切る、より大きく破壊的な脅威をもたらす天体の二種だ。特に後者は終末を告げる可能性があるとHareen氏は語る。

「2000年周期の彗星は紀元前4000年頃に、恐怖に怯えたアダムとイブがエデンから追い出されたときに存在していたことを示す証拠があります」と語るHareen氏によれば、この天体が現れたのは紀元前2000年頃で、イエスが地球で宣教した頃だという。彼はこの天体がイエスの誕生時に三賢者が見た星だとは考えていないが、イエスが十字架にかけられた後に報告された「地震と3時間の世界的な暗闇」をもたらした原因になったのではないかと考えている。そして彼は、この星はもう一度訪れると主張しているのだ。

「この彗星が飛来する最終的な時期は、思ったより早い今後10年か15年以内であることは確かだ。イエス・キリストは聖書の中で『自分も含めて誰も、自分がいつ戻ってくるか正確にはわからない』と言っているが、この彗星が飛来すると多くの未信者が『最後の炎の大洪水』に直面することになり、世界は終わるだろう。この彗星は、1994年に木星に衝突したシューメーカー・レビー彗星のように爆発的である」

　ちなみにクリスチャンは最後の巨大衝突の少し前に「天国に携挙される」そうだ。

　Hareen氏の著書には「地球外生命体が彗星の中に存在しており、場合によっては彗星の尾を通過する際に地球に落下してきて地球上で生きている」というセンセーショナルな主張が数多く書かれており、出エジプト記に描かれているエジプトに降りかかった第三の災いについては次のように書かれている。

「第三の災いは、ある翻訳者はシラミと、ある翻訳者はブヨと同定している。ヘブライ語の『ケン』は、聖書ではこの災いを引き起こした虫を特定するためにのみ使用され、それ以外の場所では使用されていない」

15年以内に地球に彗星が衝突で人類滅亡？イエスの再臨が現実のものに!?の画像2 — 画像は「Getty Images」より

　この事から、彼はエジプト人も一般的によく見られる刺すような虫には対処できただろうが、これまで前例のなかった虫には対処できなかったことから、「異星から来た存在」だったのではないかと推測している。

　また、この災いについて聖書の該当する箇所を見ていくと、これらの虫は「土地の塵」から現れたと書かれている、と彼は述べる。

「もしこの塵が彗星の尾によってエジプトにもたらされたものであれば、そこから発生した虫はエジプト人にとって未知のものであったはずだ。もし、それがシラミやブヨであったなら、エジプト人が持っていた軟膏も有効であっただろう。しかし、塵の中から出てきた虫には効果がなかったため、刺されて死んでしまうエジプト人も出たのだ」

　しかし注意すべき点は、天文学者の大多数がHareen氏の主張に反対していることだ。彼の言うように次の大規模な彗星衝突が今後10年ほどの間に起こるのであれば、地球に接近している彗星を確認するのに長い時間はかからないはずだという。しかし現実でも、彗星C/2014 UN271と名付けられた幅62マイルの未発見の物体が、2021年6月に太陽系に突入した様子が確認されている事実は興味深いと言える。

　果たして、壊滅的な破壊をもたらす彗星は本当に地球に接近するのだろうか。

参考：「Daily Star」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS（アトラス）」からの提供です】