16世紀の大聖堂に「古代宇宙飛行士」のレリーフ! 宇宙人かタイムトラベラーか=スペイン

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サラマンカ新大聖堂(画像は「Getty Images」より)

 スペインのサラマンカ大聖堂には、非常に奇妙な彫刻がある。この大聖堂は2つの教会から構成されており、古い教会は12~13世紀に、新しい教会は16世紀に建てられたもの。見事な建築様式の歴史ある建造物であるが、「外壁に宇宙飛行士が彫られている」ことでも知られている。

 問題の宇宙飛行士の彫刻は、ヘルメットと宇宙ブーツを身につけた石造りの宇宙服を着て、蔦の葉に寄りかかっているような姿をしている。この彫刻は明らかに伝統的な大聖堂の彫刻とはかけ離れており、宇宙飛行士以外の何かをデフォルメしたようにしか思えない造形をしているため、「タイムスリップしてきた宇宙飛行士を象ったもの」という説が出てきていた。ネット上には「この彫刻はタイムトラベルの絶対的な証拠だ」と断言する人もいるほどだ。

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画像は「Getty Images」より

 あるいは「古代宇宙飛行士説」を想起する人もいるだろう。我々人類の文明は古代の地球に飛来したエイリアンによってもたらされたものだとする説だが、実際に古代の洞窟絵画や工芸品に宇宙人としか思えないヒューマノイドが描かれていることはよくある。有名なところではオーストラリア・キンバリー州にあるワンジナの洞窟壁画がある。また古代人は先進的な技術を持つ宇宙人を神と崇めたことから、古代宗教の神々は宇宙人的な不思議な造形をしているともいわれている。たとえば古代シュメール神話に登場する神アヌンナキは惑星ニビルから地球にやって来た宇宙人だと解釈されることがある。

 キリスト教会に宇宙人の姿が描かれているのもそうした古代神話の影響なのだろうか。

 しかし、この不可解な宇宙飛行士の彫刻には意外な背景がある。この教会には1992年に芸術家のジェロニモ・ガルシアによって、現代的な彫刻が装飾として追加されたのだ。彼の作品は話題になっている宇宙飛行士だけでなく、アイスクリームを食べるドラゴンやオオヤマネコ、牛、コウノトリ、ウサギ、ザリガニなど多岐にわたる。ドラゴンの彫刻も興味深いがあまり話題にならないところをみると、こうした噂が生まれるにはあまりファンタジーに寄り過ぎてもいけないのかもしれない?

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画像は「Getty Images」より

参考:「Daily Star

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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