水棲UMA「シュスワギ」の撮影に成功? オゴポコのいとこ、水棲恐竜、水熊… 100年以上前から目撃例有り

 湖に住むUMA(※)して代表的なものはスコットランド・ネス湖のネッシーだが、他にも有名な湖に生息するUMAは多くいる。

(※) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 たとえばカナダのブリティッシュコロンビア州にあるオカナガン湖にはオゴポゴというUMAが生息しているといわれている。先日、同州にあるシュスワップ湖で休暇を過ごしていたある家族が、現地で「シュスワギ」という名で呼ばれているUMAを目撃、撮影にまで成功したという。映像は「Salmon Arm Observer」で見ることができる。

水棲UMA「シュスワギ」の撮影に成功? オゴポコのいとこ、水棲恐竜、水熊… 100年以上前から目撃例有りの画像1
画像は「Salmon Arm Observer」より

 19日月曜日同州にあるイーグル・ベイのコミュニティにてジェイクとケントン・マクレー兄弟とその家族がシュスワップ湖畔の家に集まっていた。湖を眺めていたところ、クジラのような大きさの生き物が一時的に水面に浮上し、その後水中に沈んでいったのをケントンが目撃。謎の生物はかなりのスピードで岸に近づいてきたため、不気味に思ったケントンは自分たち一家が何を見ているのか不思議に思い、ネットで検索してみることにした。すると彼らの滞在していたシュスワップ湖にはオゴポゴのいとこのような「シュスワギ」と呼ばれる湖の怪物が生息していることが判明。ちなみにシュスワギの目撃情報は20世紀初頭にまでさかのぼり、近年では2019年に目撃証言が報告されて話題になっている。

「Salmon Arm Observer」によると、1904年にシュスワップ湖で奇妙な生物を殺して皮を剥いだと主張するセクウェペムク・ファースト・ネーションズの猟師による報告が最初のもの。その詳細はジョージ・エバーハートの著書『Mysterious Creatures(謎の生物)』に記されており、この生物はセイリッシュ語で「水熊」を意味する「Ta-zam-a」と呼ばれていたそうだ。皮はエンダービーの近くの交易所に運ばれ、そこで60ドル(2019年換算で2000ドル以上)で売られたという。毛むくじゃらで、グリズリーベアほど大きく、12インチの長い足が水棲モグラに似ていたといわれている。

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バシロサウルス(画像は「Wikipedia」より)

 シュワスギあるいはTa-zam-aの正体についてはさまざまな説が提唱されており、イギリスの暗号動物学者カール・シューカーは、水棲恐竜であるゼウグロドン(バシロサウルス)の生き残りではないかと主張しているそうだ。

 目撃者の話に戻ろう。ケントンはこの奇妙な生き物を目撃したものの、動転して撮影することを忘れてしまった。そこで一家は携帯電話でシュスワギらしき生物が姿を見せた場所を監視し続けたのである。その結果、マクラー夫妻は水面からいくつものコブが浮かび上がってくる様子を目撃、記録することに成功したのである。ジェイクは映像の”謎めいた灰色の小さな塊”について、複数のイルカが一緒に移動しているようだったと話している。

 彼はまた、湖の中で「何かが動いているような灰色がかった物体」がはっきりと見え、「真ん中で何かが動いているように見えた」と証言している。また、モーターボートが作った航跡と謎の生物が作った波紋を比較したが、全く違うものであったとも述べている。

 兄弟は目撃した生物を恐竜の生き残りとみなす古典的な説については懐疑的だったが、恐らくまだ発見されていない未知の生物が世界中に生息しており、おそらくシュスワギもそのひとつなのではないか、と考えているようだ。

 ちなみに兄弟は、湖の家に向かう途中で「休暇中にビッグフットのようなUMAを見かけたらどうするか」話したそうで、もしUMAを見たとしても何らかの証拠が得られない限り、誰にも言わないことを約束していたという。「だから、本当にこんなことが起こるなんて思ってもみなかった。愉快だね」 とジェイクは語っている。

参考:「Coast to Coast AM」「Salmon Arm Observer

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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