カナダの未確認生物「オゴポゴ」の撮影に成功か? 湖から現れた2本の角
カナダのオカナガン湖にて、セーリングしていたカップルが水中に奇妙な生物らしきものを目撃。非常に鮮明な写真を撮影することに成功したため、地元ではこの湖に住むUMA※1「オゴポゴ」※2の姿が捉えられたのではないかと話題になっている。
10月中旬、デール・ハンチャーとコリーン・ハンチャー夫婦は友人のマーナ・ジェルメーン・ブラウンさんと一緒にオカナガン湖でボート遊びをしていた。すると、遠く離れた水面から奇妙なものが現れたという。その物体が他の船乗りにとって危険なものであるかもしれない、と心配したデールさんはすぐに船をその方向に向け、コリーンさんはその奇妙な物体を撮影する準備をした。その時に撮影されたのがこちらの写真だ。物体との距離は数メートルほど、全体的に明るい茶色でごつごつしており、水面より上に先が丸く膨らんだ突起が一対突き出ている。
「私たちは皆、これは一体何だろうと困惑していました」とデールさんは振り返る。帰宅して、コリーンさんが撮影したものをパソコンの大きな画面に表示して確認してみたところ、自分たちが遭遇したものの正体に更に困惑する結果となったという。
その後、デイルさんもこの物体について色々と調査し、流木からチョウザメ、逆さまで流れていた鹿などの可能性を考えたが、今のところどれも納得がいかないと語っている。
果たして、湖に現れたこの物体はいったい何だったのか。民俗学者のアダム・ベネディクト氏はオカナガン湖の伝説を踏まえ、「古典的な湖の怪物の描写の多くには、ある種の角が描かれています」と述べている。確かにネス湖のネッシーは頭部に2本の角らしき突起があると言われている。よく見ると茶色い物体の水面下には目らしきものも確認できることから考えても、やはり夫婦はオゴポゴに遭遇してしまったのだろうか。だが、そうなると気になる点がある。実はオゴポゴは昔からその姿が目撃されているのだが、顔はワニや蛇に似ていると言われており、頭部の角に関する言及は非常に少ないのだ。またベネディクト氏も、写真の奇妙な物体が「一見すると怪物のように見える」ことを認めながらも「ガチョウかアヒルのような、ある種の水生鳥に見える」と主張している。
写真に捉えられた生物の正体は何なのか。気になる人は是非自分の目で見て正体を探ってみてほしい。
※1 UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。
※2 「オゴポゴ(Ogopogo)」はカナダ・ブリティッシュコロンビア州のオカナガン湖で目撃されている水棲UMAである。体長は個体によって約5~15メートルと差が大きく、背中にコブがあるといわれている。最古の目撃例は1872年だが、1912年の目撃騒動以来有名になり、近年になって謎の生物が水面近くで動いている映像も撮影されて世を騒がせている。オカナガン湖周辺に住む先住民族は、この湖に棲むモンスターを「Naitaka(ナイタカ)」という名前で語り継いでいる。また、伝承では殺人を犯した罰として大精霊によって姿を大蛇に変えられた人間であるという話も伝えられている。
参考:「Coast to Coast AM」、ほか
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