バミューダトライアングルの最も奇妙な失踪事件5選! 人が消える無人船、嵐の中に消えた灯台守…
悪魔の三角形とも呼ばれるバミューダトライアングルは、未解決の失踪事件で悪名高く、科学者や歴史家を困惑させ続けている。
アメリカのフロリダ半島、バミューダ島、プエルトリコの3点を結んだ間に広がる北大西洋の海域バミューダトライアングルは、昔から船や飛行機の行方不明が相次いできたため「魔の海域」と呼ばれてきた。嵐などの悪天候による遭難や、人為的な航行ミスによる事故がさまざまな憶測を呼んだ結果「消失の相次ぐ魔の海域」と恐れられるようになったのではないかといわれている。
この海域では、20世紀だけでも50件以上の奇妙な失踪事件が起こっている。陰謀論者も専門家も、どうしても解明できない三角地帯の不気味な謎を5つ紹介する。
フライト19
1945年12月5日、5機のアベンジャー魚雷爆撃機からなる19便は、定期訓練飛行のためにフロリダ州フォートローダーデールを離陸した。しかし、部隊が任務を終えたとき、経験豊富なパイロット、チャールズ・C・テイラー中尉のコンパスが動かなくなった。
テイラーは別の海軍飛行教官と海軍航空基地(NAS)に連絡し、フロリダ・キーズ上空のどこかで道に迷い、帰り道が見つからないと伝えた。コンパスを失い、方向感覚を失ったため、NASの西へ行くようにとの抗議にもかかわらず、東へ飛行していた。
飛行機が燃料を失い始めると、テイラーは部隊の最初の飛行機が10リットルを下回ったら、全員一緒に離脱するよう指示した。数分後、フライト19とのすべての連絡が途絶えた。
海軍は即座に捜索救助活動を開始したが、努力は無駄に終わった。フライト19は二度と姿を現すことはなかった。
グレート・アイザック灯台
バミューダトライアングル近くのグレート・アイザックには、1800年代半ばに設置された灯台が1つだけあり、2人の灯台守がいた。
1969年、灯台守が定期的な呼びかけに応じなかったため、灯台を確認するために小船が島に向けて出航した。
調査員が上陸すると、2人の灯台守は跡形もなく姿を消していた。
点検の少し前にハリケーンが島を通過していたが、居住区は自然災害の影響を受けていないように見えたため、経験豊富な灯台守2人がなぜこのような嵐の中失踪したのか、調査員は不思議に思った。
今日に至るまで、2人の灯台守に何が起こったのかは不明だという。
エレン・オースティン号
1881年、エレン・オースティン号はリバプールからニューヨークに向けて出航した。
船長のグリフィン船長がサルガッソー海を近道してバミューダトライアングルまで行き、そこで乗組員が遠くで奇妙な動きをする別の船を発見した。
グリフィンは数日間その船を遠ざけた後、乗組員に調査するよう命じた。
調査してみると、船は無傷のまま放棄されていた。船に暴力や損傷の痕跡はなく、船が海に放置された理由はなさそうだった。
グリフィンは乗組員の中から数人に船長を命じ、エレン・オースティン号とともにニューヨークへ向けて航行させた。
しかし、大嵐で船は離れ離れになり、船長が再び奇妙な船を発見したのは悪天候が収まってからだった。
船内に乗船したはずの乗組員の姿はなかったという。
USSサイクロプス
1918年3月4日、アメリカ海軍の給炭艦USSサイクロプスは305人の乗組員を乗せ、メリーランド州ボルチモアに向けて出航した。
この船はマンガン鉱石を満載して3月13日に到着する予定だったが、結局到着しなかった。
船からの最後の通信にはこう書かれていた。「天候良好。万事順調」と。
後の捜索でも艦の残骸などは発見されず、この時乗船していた300人を超える人間の死体や遺品も発見されなかった。ドイツのUボートによって撃沈されたのではないかとも疑われたが、戦後の記録からそれは否定された。船内での反乱説もあがったが、死体や残骸が一切見つかっていないことから、それも否定されている。
多くの人がUSSサイクロプスはバミューダトライアングルの犠牲になったのだと考えている。305人の乗組員全員と船は永遠に失われたのだろうか。
ウィッチクラフト号
1967年12月22日、ウィッチクラフト号と呼ばれる豪華クルーザーのオーナーが、マイアミのクリスマス・イルミネーションを水上から見ようと、仲間のひとりを乗船させた。
午後9時、マイアミの沿岸警備隊が遭難信号を受け、ボートが何かにぶつかったので岸まで曳航する必要があると冷静に説明した。
オーナーは2人に危険はないと強調し、救助隊に行き先を正確に示すために照明弾を発射すると言ったが、緊急信号は発射されなかった。
20分後、沿岸警備隊が通報のあった場所に到着したが、ウィッチクラフト号も照明弾も見当たらなかった。捜索救助隊は行方不明の船を発見するため、1200平方マイルを捜索したが、失敗に終わった。
ウィッチクラフト号も乗客も発見されなかった。
バミューダトライアングルの怪異については科学的なアプローチも進んでいる。その1つとして挙げられているのが「空気爆弾」だ。バミューダトライアングルでは六角形の雲の切れ間が発生しており、そこでは秒速75mの猛烈な下降気流が発生していることがわかっている。またその下の海面では13mの荒波が発生している。
だが、バミューダトライアングルでは電子機器に異常が発生するという噂もあり、こちらは空気爆弾では説明ができない。その全貌が解明されるにはまだ時間がかかりそうだ。
参考:「Daily Star」
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