フライト19の謎! バミューダトライアングル上空で消息を絶った5機の魚雷爆撃機
北米沿岸の北大西洋に位置するバミューダトライアングルは、長い間、謎に包まれてきた。この地域に向かった船も飛行機も人も永遠に姿を消してしまうというミステリーは誰もが一度は聞いたことがあるだろう。77年前に出発したまま帰らなかった「フライト19」もそのひとつだ。
1945年12月5日、大西洋で日本の軍艦を撃破するのは貢献した魚雷爆撃機TBM(愛称:アベンジャー)5機で構成されるフライト19が、定期訓練飛行に出発した。
2人乗りの1機を除いて3人乗りで、訓練生はそれぞれ約300時間の飛行を終えた後だった。
訓練は順調な滑り出しだった。しかし、飛行開始から30分後、リーダーである28歳のチャールズ・C・テイラー中尉(アベンジャーズで600時間以上、2000時間以上飛行した経験豊富な中尉)が問題を報告した。
テイラー中尉はアベンジャーのコンパスが故障していると考え、フライト19が全く間違った方向に飛行していると考えたのだ。
さらに、乱気流は問題を悪化させ、完全に方向感覚を失ってしまった。テイラー中尉は西の本土に向かって飛行する代わりに、さらに北東へ進むよう指示し、彼らはさらに沖に出ることになった。
フライト19の飛行時間は4時間を経過し、燃料が危険なほど少なくなり、テイラー中尉は無線連絡で、「.最初の飛行機が10ガロンを下回ったら、我々は全員一緒に沈む」と警告した。
すぐに救出作戦が開始され、2隻の飛行艇PBM(愛称:マリナー)が送り出された。しかし、不思議なことに、この2隻も消息を絶ってしまった。飛行艇その乗組員13人は発見されず、トラブルの多い飛行艇が出発直後に爆発した疑いが濃厚となった。
その後、海軍は何百ものボートや飛行機を派遣し、30万平方マイル以上の海域を捜索したにもかかわらず、フライト19の痕跡は何も発見されず、その失踪の原因や理由は「不明」と記録された。
捜索に協力したアメリカ海軍の退役少将、デビッド・ホワイト海軍中尉は、「彼らはただ消えてしまった。何百機もの飛行機が捜索に当たり、何日も陸地と海を探したが、遺体も残骸も見つからなかった」と話している。
1952年、『Fate』誌にジョージ・サンドが「Sea Mystery at Our Back Door」という記事を発表し、バミューダトライアングルがクロースアップされるようになった。同時にサンドは、フライト19の失踪には超自然的な要素があることを示唆したが、このアイデアは1977年に公開された映画『未知との遭遇』で、フライト19が宇宙人に連れ去られ、メキシコに戻されるシーンとして描かれることになった。
フライト19の残骸は今も発見されていない。
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2024.10.02 20:00心霊フライト19の謎! バミューダトライアングル上空で消息を絶った5機の魚雷爆撃機のページです。失踪、バミューダトライアングル、戦闘機などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで