【未解決事件】スウェーデン史上最強に謎の「集団失踪事件」が怖すぎる! 4人同時に消失、50年以上解決せず…!

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 1965年の夏、スウェーデンの港町で4人の男性が姿を消した。50年以上過ぎた現在でも、彼らの行方は杳として知れない。スウェーデン史上で唯一の未解決集団失踪事件を紹介する。


■同時に姿を消した4人

 1965年7月29日、スウェーデン南部の港町ヨーテポリ。この街に住む若い男性3人が突如として行方をくらませた。姿を消したのは地元の造船所で働くゲイ・カールソン(Gay Karlsson、当時22)、ヨーン・オロフ・ダールシュ(Jan Olof Dahlsjö、当時21)、シュル・オーケ・ヨハンソン(Kjell Åke Johansson、当時16)である。

【未解決事件】スウェーデン史上最強に謎の「集団失踪事件」が怖すぎる! 4人同時に消失、50年以上解決せず…!の画像1左からゲイ・カールソン、ヨーン・オロフ・ダールシュ、シュル・オーケ・ヨハンソン。画像は「Expressen」より引用

 この日、3人はキャンプ旅行に行く予定だったという。だがあいにく天候は雨。夏とは思えないほど肌寒く、とてもキャンプには向かない日だったという。しかし、3人はダールシュの兄の青いボルボPV444で出発したらしい。なお、3人とも運転免許は持っていなかった。それ以来、3人の姿を見た者はいない。

 3人は時折軽犯罪に手を出す「悪ガキ」ではあったものの、真面目に仕事をし、家族や友人には気のいい青年であった。彼らが失踪する理由は見当たらず、現金や財産もすべてそのまま残っていた。特にヨハンソンは数カ月前に父親になったばかりで、家では妻子が帰りを待っていたのである。

 同じ日に姿を消したのはこの3人だけではなかった。ストックホルムの美術学生ヒュブナー・ルンドグヴィスト(Hübner Lundqvist、当時18)もヨーテポリで消息を絶っている。彼はヨーテポリの南にあるトレコーブで夏の休暇を過ごしていたが、退屈だったため、この日の朝「リューセヒールに行く」と言い残して一人で出かけた。

 ヨーテポリはリューセヒールとトレコーブの中間地点に当たる。ルンドグヴィストも途中でヨーテポリに立ち寄り、家族に「すべて順調、心配しないで」と書いたポストカードを送った。これ以降、彼の消息は途絶えている。

【未解決事件】スウェーデン史上最強に謎の「集団失踪事件」が怖すぎる! 4人同時に消失、50年以上解決せず…!の画像2事件を報じる当時の記事。右下の写真がヒュブナー・ルンドグヴィスト。画像は「Expressen」より引用

 4人の失踪は違う時期にバラバラに警察に届けられたため、当初は集団失踪事件と考えられていなかったという。捜査が行われたものの、4人の行方は50年以上たった今も不明なままになっている。カールソンやルンドグヴィストについては数年後に目撃証言があったものの、それが本当に当人だったのかはわからない。

 また、失踪後のある日、カールソンのアパートでは不気味な男が目撃されている。カールソンの妹がアパートを訪ねたところ、目的の兄はおらず、代わりに見知らぬ男が部屋にいたというのだ。しかも男はカールソンのセーターを着ていたという。妹が兄の行方を尋ねると、男は「パブ地区にいるだろう」と答えた。後に警察がこの男を探したが、結局見つからなかったという。


■鍵は銀行強盗事件?

 なぜ4人は失踪したのか? この謎を解く鍵は、失踪事件当日の1965年7月29日、ヨーテポリで起きた銀行強盗事件にあるのではないかという見方がある。

 この日の午後2時過ぎ、ヨーテポリの銀行に2人組の強盗が押し入った。1人は銃を持って行員を脅し、ブロンドのカツラに女性ものの服という奇妙な格好をしたもう1人がカウンターに置かれた金を奪ったが、人質の反撃に遭い、片方は足を撃って怪我をした。逃げ出した強盗たちは近所の川まで行くと、服を脱ぎ捨ててダイビングスーツ姿となり、川に飛び込んで姿を消した。「Frogman Heist(カエル男強盗)」の出現に街は当然大騒ぎとなったが、犯人グループは後に逮捕された。

【未解決事件】スウェーデン史上最強に謎の「集団失踪事件」が怖すぎる! 4人同時に消失、50年以上解決せず…!の画像3強盗逮捕時の写真。画像は「Expressen」より引用

 失踪した4人はこの事件に何らかの形で関わっていた可能性があるというのだ。ただそれが協力者だったからなのか、あるいは何かを目撃してしまったからかはわからない。しかしながら、スウェーデン史上でもとりわけ奇妙な銀行強盗事件と同じ日に、同じ街で4人もの若い男性が姿を消したことは偶然とは思えないのも確かである。

 この事件はスウェーデンでは有名な集団失踪事件で、今もネットでは好事家たちがその真相について議論を交わしているそうだ。現地メディアの報道によれば、50年以上たった今でも、家族たちはいなくなった者たちの帰りを待っているという。何とも不可思議な事件であるが、解決することを願ってやまない。

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参考:「Expressen」ほか

 

※当記事は2018年の記事を再掲しています。

TOCANA編集部

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