『エイリアンに誘拐されたかもしれない5つの兆候』血痕、医療行為の記憶、まばゆい光…

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 宇宙人による誘拐は、UFOガチ勢において常に熱い議論を呼ぶテーマだ。自らの意思に反して地球外生命体に誘拐され、様々な実験や検査の対象にされたと主張する人々の存在は、私たちに未知の世界への畏怖と好奇心を抱かせる。

 このような体験談は、しばしば共通の特徴を持っている。例えば、一定時間の記憶喪失、奇妙な夢や記憶、身体に残された不可解な痕跡、そして深い精神的トラウマや混乱などだ。主流科学の多くは、こうした証言を睡眠麻痺、精神障害、または単なる捏造として片付けてしまう。しかし、一部の研究者や体験者たちは、宇宙人による誘拐が紛れもない現実の現象であると確信している。

恐怖体験がもたらすもの:心的外傷、そして精神世界への傾倒

 超常現象研究の第一人者であるゲアリー・アレンは、特に宇宙人による誘拐に焦点を当てた研究で知られている。彼は自身の体験に加え、膨大な量の研究資料や地球外生命体との遭遇体験談を分析し、この不可解な現象の多角的な側面に光を当てようとしている。アレンのアプローチは、個人的な体験談、科学的探求、そして形而上学的な視点を融合させたユニークなものだ。

 アレンの研究において特に重要なのは、誘拐体験が個人に与える精神的・心理的な影響に関する考察だ。誘拐されたと主張する人々は、遭遇時だけでなく、その後も長期間にわたって恐怖、混乱、無力感に苛まれると報告している。中には心的外傷後ストレス障害(PTSD)に酷似する症状を示すケースや、この現象に異常なほどの関心を抱き、執拗に情報収集を行う者、さらには再び誘拐されることを切望する者もいるのだ。

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 催眠療法を用いると、多くの体験者が、恐ろしい宇宙人との遭遇や苦痛を伴う身体実験に関するショッキングな記憶を鮮明に思い出すことが明らかになっている。彼らの記憶によると、誘拐された場所は、冷たく無機質な金属製のベッドが並ぶ宇宙船の中だ。そこで彼らは、目に見えない力で身体を拘束され、自由を奪われた状態で、灰色の肌をした奇妙な地球外生命体たちに囲まれ、身体中を観察され調べられるという。まるで、貴重な研究対象を前にした科学者のように、宇宙人たちは彼らの身体を隅々まで探っていくのだ。

 誘拐と侵襲的な実験という恐るべき事実は、あまりにも受け入れがたい現実であるため、多くの人々は、これらの記憶を「あり得ない」と頭から否定したがる。しかし、催眠状態以外でも日常生活の中で宇宙人による誘拐を示唆する兆候は数多く存在するのだ。

あなたは大丈夫? 誘拐を示唆する5つの兆候

 現在40代半ばになるシルビア・ウィネロスは、軽い催眠療法を受けた際、1999年の夏に、背の低い灰色の生物に複数回誘拐された記憶を鮮明に呼び覚ました。彼女が誘拐体験の真相を明らかにするために退行療法を受けようと決意した背景には、以下に紹介するような不可解な出来事が関係している。

1.説明のつかない血痕
 シルビアは、毎晩、ベッドに入る前に寝具で身体を完全に覆っていた。しかし、朝起きると、なぜかシーツと毛布の上に横たわっていることが増え、足元に小さな赤い斑点があることに気づいた。それは紛れもなく血痕だった。足全体をくまなく調べても、傷や切り傷は見当たらず、出血の原因は全く分からなかったという。その後も不可解な血痕は続き、ついにはめまいで倒れて医者を訪れることになる。検査の結果、医師から告げられたのは、重度の貧血だった。

2.夢遊病
 多くの人が、家族や親しい人が寝ぼけているのを目撃した経験があるだろう。一般的に、睡眠中は身体が休んでいても、心は働き続けており、翌日の予定や無意識下の欲求に基づいて行動を起こすことがあると考えられている。誘拐経験者の多くは、今まで夢遊病とは無縁だったにもかかわらず、突然、頻繁に寝ぼけるようになったと訴える。シルビアの場合も例外ではなく、息子は毎晩のように母親が寝室から出てきては、クローゼットに向かっていく姿を目撃するようになった。怯えたような表情で、両手をこすり合わせながら「時間がない、もう行かなくちゃ」と呟き、クローゼットのドアノブに手をかけようとする母親の姿は、息子にとって異様な光景だったに違いない。息子がクローゼットのドアを開けておいた夜には、シルビアはクローゼットの中でスーツケースに手を伸ばしていたという。彼女はどこへ行こうとしていたのだろうか。

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3.記憶喪失
 誘拐体験と関連付けられることの多い現象の一つに、記憶喪失がある。誘拐経験者は数分から数時間の記憶を失うことが多く、中には数日間にわたって記憶が曖昧になり、自分の行動を説明できないケースも報告されている。シルビアもまた、この不可解な記憶喪失に悩まされていた。親友とのランチの約束に遅刻した彼女は、3時間近くの記憶を失っていたことに気づき愕然とする。約束の時間に間に合うはずだったのに、気がつくとベッドの上で、手には鍵を持ったままだった。

4.医療行為の記憶
 誘拐の可能性を示唆するもう一つの兆候として、睡眠中に何らかの治療や処置を受けているような夢を見るというものがある。それは生々しい感覚を伴う恐ろしい夢であり、体験者を深い混乱に陥れる。彼らは夢の中で医療行為をされる様子を、ただ恐怖と不安を感じながら、なす術もなく見つめていることしかできないのだ。シルビアは暗闇の中で腹部に鋭い痛みを感じ、目が覚めた後も吐き気に襲われた経験を語っている。また別の夢では、目に針を何度も刺されるという恐ろしい体験をしたが、翌朝、視力が回復していたという不思議なこともあった。

5.まばゆい光
 催眠療法中に、まばゆい光を目撃した記憶を思い出す体験者は少なくない。それは、誘拐体験の前兆として報告されることが多く、患者をパニックと不安に陥れる。シルビアもまた、まばゆい光を目撃した経験を持つ一人だ。催眠下でベッドから浮き上がるようにして、まばゆい白い光に包まれる感覚を鮮明に思い出し、恐怖に震えたという。それ以来、彼女は夜間の外出を極度に恐れ、外出できなくなってしまった。ある時は息子と宿泊したホテルで夜中に不可解な出来事に遭遇する。翌朝、彼女は服が裏返しに着せられた状態で床の上で目を覚ましたのだ。奇妙なことに、部屋は内側から鍵がかけられており、誰も侵入した形跡はなかった。その後、ホテルのフロントを通った際に、他の宿泊客が夜中にまばゆい光を目撃したと訴えているのを耳にするのだ。

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 アレンは、これらの不可解な経験は、人類の意識進化や潜在的な超能力の目覚めに関連している可能性があると示唆している。誘拐経験者の中には、体験後、深い精神的洞察を得たり、宇宙との一体感を強く感じるようになったと報告する人もいる。彼は、こうした変化が宇宙規模の壮大な計画の一部である可能性を示唆しているのだ。

 宇宙人による誘拐。虚言と一蹴してしまうのは簡単だが、説明のつかない現象は、紛れもなく現実として存在している。信じるか信じないかはあなた次第だが、もしも、これらの兆候に心当たりがあるとしたら…?

参考:Anomalien.com、ほか

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文=青山蒼

1987年生まれ。都市伝説マニア。

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