超絶エリート集団『ボヘミアンクラブ』は秘密結社なのか…?削除された動画の意味とは

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 超エリートが集うプライベート団体「ボヘミアンクラブ」はやはり秘密結社だったのか――。ネット上に投稿された毎年恒例のキャンプの様子を撮影した動画が、同クラブ側からの要請で削除されたという。

■「ボヘミアンクラブ」は“秘密結社”なのか

 1872年に米カリフォルニア州サンフランシスコで設立されたプライベート団体「ボヘミアンクラブ(Bohemian Club)」は、芸術家や知識人、議員、学者、大企業や金融機関の上級幹部などの錚々たるメンバーが加盟しており、ロナルド・レーガン、リチャード・ニクソン、ジョージ・H・W・ブッシュら元大統領もメンバーであったといわれている。

 同クラブは毎年7月、サンフランシスコ市の北120キロメートルに位置するソノマ郡モンテ・リオにある1000ヘクタールの農場「ボヘミアン・グローブ」で2週間のキャンプ会合を行っている。

 この会合でいったい何がメンバー間で共有されているというのだろうか。

 クラブのモットーは「Weaving Spiders Come Not Here(巣を張るクモよ、来るべからず)」で、ビジネス目的の営業活動は厳に戒められているのだが、第二次世界大戦の「マンハッタン計画」は1942年にこのボヘミアンクラブで最初に具体化したといわれている。

 したがって多分に政治的な話し合いも行われていると考えられているのだが、その一方、キャンプでは悪魔教めいた儀式も行われていることが目撃されており、数々の猟奇的でミステリアスな憶測や“陰謀論”の温床にもなっている。

 そして2000年にジャーナリストのアレックス・ジョーンズ氏が会合が行われているボヘミアン・グローブに潜入し、夜に行われた奇妙な儀式の様子を録画して公開し、話題になった。

 映像では選抜メンバーが僧侶に扮し、知恵を表す組織のシンボルである巨大なフクロウの像の前で焚き火をする様子が確認できる。一説ではこのフクロウはフェニキア人、カルタゴ人、カナン人の神であり、その崇拝の儀式には子供を生贄にした人身供養が含まれているという。まさかこのキャンプ会合で人身供養が行われているというのだろうか。

イメージ画像 Created with DALL·E

 ジョーンズ氏に続いて「ダンサー」というペンネームの市民ジャーナリストがボヘミアン・グローブで行われた秘密の年次儀式の様子を録画した映像をYouTubeに投稿したのだが、これにボヘミアンクラブが著作権侵害の申し立てを行い、その後に動画がYouTubeから削除されるという一件が起きている。

 やはりボヘミアンクラブは“秘密結社”ということになるのだろうか。そして今年7月に行われた会合では何が話し合われていたのか。思わず膨らんでしまう想像と妄想を禁じ得ない。

参考:「espaciomisterio」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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