暴走族も恐れる「最恐心霊スポット」に潜入! 呪いの写真を掲載、「あの老婆が…」山奥で怪奇現象発生!
広島市某所Kに地元の暴走族からも恐れられている心霊スポットがある。2カ所のトンネルとトイレなどに女性の霊が出るというのだ。早速、単独潜入取材を試みた。
JR・広島駅の新幹線口にあるレンタカー会社でクルマをピックアップしてKへと向かう。柔らかい陽光を受けながらクルマを運転するのは気持ちいい。しかし、Kの手前にある集落を越えると民家はなくなり、風景が一変した。「ちょっと危ないかも知れない……」と思いながらも、そのままクネクネと曲がりくねった山道を進んで行くと、妖気のようなものを感じた。そして、最初の心霊スポットであるトンネルの手前でクルマを降りると、肌を刺すような冷気に包まれた。
広島市在住のSさん(23)は、このトンネルで奇妙な体験をしている。数年前の夏、友だちと肝試しに来たときに、トンネルの真中でエンジンを切ってクラクションを鳴らした。すると、途端にエンジンがかからなくなってしまったのだ。また、トンネルの手前にクルマを停めて、立ちションをして戻ると、クルマの向きが変わっていたという……。
「あのときは、友人と3人で肝試しに行ったんですが、まさか自分たちにこんなことが起こるなんて思いませんでした……。車が来たので牽引してもらってトンネルから出ましたが、本当に怖かったです。しかし、何もしていないのに車の向きが変わることなんてあるんですね。振り向いたら、そうなっていたんです」
このトンネルには、あまり長居したくなかったので、その場を離れて奥地へと向かって行くと、Kに出た。ここにいるのは自分ひとりだ。どんよりした天気が不安を募らせる。一瞬、来てしまったことを後悔したが、もう遅かった。ここでは、10年以上前に女性の絞殺体が見つかっている。Sさんの話を思い出した。
「ここで死体を発見して警察に通報した人は、交通事故に遭って入院したんです。相当な事故だったようです。自分の友人も若い女の霊を見ています。いくつものひまわりの花を持っていたそうです。しばらく見ていると、トイレットペーパーを投げつけてきたそうです。怒らせてしまったのでしょうね。あそこには関わらない方がいいですよ。あの霊は、現世に未練を残したまま亡くなっているんです」
トイレの周りに塩を撒いてから、その中に入り、十字を切ってトイレの扉を開けた。そこにあったのは……、何の変哲もない普通のトイレだった。すでに、事件の痕跡は消されていた。だが、トイレの裏手で「カタン……」という音がした。
その場所を離れて最後に向かったのは、さらに奥にあるトンネルだ。ここまで奥地に入ると、人の気配はまったく感じられない。そのまま走って行くと、急カーブを曲がったところで緑色のゲートにブチ当たった。そこは、完全に行き止まりとなっていた。この先には、広島市在住のHさん(23)の高校時代の同級生が肝試しに行ったトンネルがある。Hさんの話を思い出した。
「あんなところには行かない方がいいですよ。数年前に男女5人で行ったのですが、突然、同級生の彼女が半狂乱状態に陥ったんです。トンネルの中で『ギャ~~!!』って叫ぶと、彼氏の腕に噛みつき、髪を振り乱しながら上流の方へ走って行ってしまいました。みんなで探していると、奥にある石仏の脇で泣いていたんです。やはり、いわくつきのスポットなんですね」
彼の話を思い出していると、気分が悪くなってきた。それでも、Hさんが話していたトンネルの手前にあるゲートに向けてストロボを焚いて写真を撮っていると、ゲートの向こうに立っていたポールに備えつけられている非常ベルが鳴った。そして、赤い警報灯が点滅して、けたたましいサイレン音が闇を引き裂いた。30分くらい経った頃だったろうか、森林管理所の職員がやって来ると、ここに来た理由を聞かれた。包み隠さずに心霊スポットの取材をしていることを説明すると、ゲートにまつわる奇妙な話をしてくれた。
「あなたはずっとここにいたのですか? 普通の人は近づかないようなところですよ。もう随分前のことになりますが、養護施設に入っていたおばあちゃんが、K界隈で行方不明になっているんです。警察は、数日間山々を捜索したんですが、遺体を発見することはできなかったんです。でも、警察の捜索が終わると、異変が起こったんです。どこからか血痕の付着したティッシュペーパーが飛んで来ると、ゲートにまとわりつくようになったんです。悪いことは言わないから、早く帰った方がいいですよ。あの老婆が来ますよ……」
Kには2日間通ってすべてのトンネルを取材した。その間、Kまで上がって来たクルマはたったの3台だけだった。何事もなく取材が終わったことに感謝しながらホテルで画像を見ていると、そのまま寝入ってしまった。最後に撮ったトンネルの写真を見ていたときのことだった。数日後、Hさんに電話をすると「最近、行方不明になったおばあちゃんの親族が来て、トンネルの入口に花束を置いて行ったようです。画像は消した方がいいですよ……」と言った。
(文:小倉門司太郎)
※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。
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