聖書が予言する黙示録の未来、現代社会の終焉は近づいているのか
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古代の預言が、現代の世界を警告していたとしたら…?終末のサインはすでに現れているのかもしれない――。
聖書の『ヨハネの黙示録』は、古代キリスト教世界の出来事を描いているとされるが、現代における核戦争や未来の大戦を予言している可能性はないのだろうか?
たとえば、「燃え上がる巨大な山が海に投げ込まれ、海の生き物の3分の1が死んだ」という記述は、核爆発による大惨事を想起させる。
このような視点を提示するのが、著書『A Devil Named Lucifer(ルシファーという名の悪魔)』を執筆したジャレッド・ブロック氏だ。彼は『ヨハネの黙示録』には現代の兵器技術を連想させる描写が多く含まれており、ヘリコプターやドローンの大群、さらにはロボット兵士の存在すら示唆されていると指摘する。
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黙示録が示す文明崩壊のサイクル
ブロック氏は、『ヨハネの黙示録』を解読することで、かつてのローマ帝国や大英帝国の衰退が予言されていた可能性があると考える。そして、それが未来においてアメリカ合衆国の崩壊を示唆しているのではないかと推測する。
彼は自身の研究の中で、聖書全体に繰り返し登場する「人類が神を遠ざけることで文明が崩壊する」というパターンに着目した。『ヨハネの黙示録』は、新約聖書の最後の書物であり、その著者とされるヨハネが「人類は周期的に神から離れ、その結果として破滅が訪れる」と説いている点に注目している。
未来を映す黙示録の記述
『ヨハネの黙示録』はギリシャ語で書かれ、当時のアジア小アジアの7つのキリスト教会に向けた手紙とされるが、その中には恐ろしい未来のビジョンも記されている。
ブロック氏は、この記述の中に未来の大戦や核爆発、バイオテロの可能性を示すものがあると指摘する。
たとえば、
「第三の天使がラッパを吹くと、たいまつのように燃える大きな星が天から落ちた。その星の名はニガヨモギと呼ばれた。そして、水の三分の一を苦くし、多くの人が死んだ」(ヨハネの黙示録8:10-11)
この記述は、放射能汚染による水質汚染や核爆発を連想させる。
また、
「彼らは金の冠を被り、人間の顔を持ち、さそりのような尾で人々を苦しめる力を持つ」(ヨハネの黙示録9:7-9)
この描写は、機械兵士やドローン戦争を示している可能性があるとブロック氏は考える。
黙示録の警告は現代社会へのメッセージか?
初期キリスト教会の指導者たちも、『ヨハネの黙示録』を未来への警告として解釈していた。3世紀に殉教したペタウのウィクトリヌスは、この書が迫害に苦しむキリスト教徒への警告であり、神の裁きと最終的な救済を示していると述べていた。
多くの聖書学者は、『ヨハネの黙示録』が当時のローマ帝国の圧政を指していると考えている。しかし、ブロック氏はその解釈だけでは不十分だと主張する。彼の新著では、聖書の中で悪魔(サタン)の描写が意外にも少なく、それに対して現代ではサタンという概念が頻繁に登場することに注目し、人類が繰り返し同じ過ちを犯している可能性について論じている。
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黙示録の「終末の輪」
ブロック氏によれば、『ヨハネの黙示録』は5つの「終末のループ」で構成されているという。それぞれのループは「反逆・裁き・救済」というパターンを繰り返し、徐々に激しさを増していく。そして、最終的な終焉に至るのだ。
「どの時代でも文明や国家が神の意志に反する行動を取ると、経済崩壊や内戦などの形で裁きが下される。しかし、神は常に『生き残る者』を救い、新たな秩序を生み出す」とブロック氏は述べる。
現代社会の危機と黙示録の暗示
ブロック氏は、現代の金銭至上主義や自由奔放な価値観が、かつての滅びた文明と同じ道を辿っていると警鐘を鳴らす。
「自由を求めた結果、私たちは逆に自らを奴隷にしている。個人主義を極限まで推し進めたことで、社会が分断し、破壊へと向かっている」と彼は語る。
『ヨハネの黙示録』が示す未来は、単なる古代の神話ではなく、現代社会が直面する危機を映し出しているのかもしれない。
参考:Daily Mail Online、ほか
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