馬が“外科手術のように”切断される怪事件 —— チュパカブラか、キャトルミューティレーションか=アルゼンチン

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 南米アルゼンチンの農村地帯で奇妙な動物変死事件が報告された。今回見つかったのは牛ではなく、1頭の馬である。

 現場はアルゼンチンのコロニア・チカ周辺。地元の農場関係者が発見した馬の死骸には、通常の捕食や事故では説明しにくい損傷があったという。しかも、その傷口は「外科手術のように正確で精密」だったと証言されている。

 いわゆる「キャトルミューティレーション」、つまり家畜が不可解な形で切断される怪現象を思わせる事件である。アメリカを中心に語られてきたこの現象が、今度はアルゼンチンの農村で馬を襲ったのか。

血がない、争った跡もない

 発見者が最も不気味に感じたのは、現場に血の痕跡がほとんどなかったことだ。

 馬の体には複数の切断痕があったにもかかわらず、傷口にも地面にも血が見当たらなかったという。普通なら大型動物が傷つけられれば、周囲には大量の血が残る。まして馬であれば、襲われた際に暴れ、地面に蹄の跡や抵抗した痕跡が残っていてもおかしくない。しかし、今回の現場にはそれもなかった。

 発見者は「動物は抵抗も反応もしていなかった。普通なら蹴ったり、争った跡を残したりする」と語っている。まるで一瞬で動きを止められ、そのまま処理されたかのような状況だったというのだ。

 このあたりが、キャトルミューティレーション」の気味悪さである。単なる野犬などの仕業なら、もっと乱雑な傷や血、足跡が残るはずだ。だが報告されるケースでは、しばしば「血がない」「切断面がきれいすぎる」「周囲に痕跡がない」という話がセットで出てくる。

足跡もタイヤ跡もない現場

 さらに奇妙なのは、現場周辺に人間の足跡や車両のタイヤ跡も見つからなかったとされる点だ。

 もし人為的な犯行なら、何らかの侵入経路が残っていてもよい。だが農場関係者によれば、周囲には人や車が近づいた形跡が確認できなかったという。

 もちろん、こうした証言だけで超常現象と決めつけることはできない。農村地帯では自然死、病気、野生動物、腐敗による損傷、昆虫や鳥による食害などが複雑に重なることもある。

 ただ、今回の件で地元の人々をさらに不安にさせているのは、死骸に対する野生動物の反応だ。

 通常であれば、死骸はハゲワシや猛禽類、その他の腐肉を食べる動物に狙われる。ところが発見者によれば、現場の馬の死骸には、コンドル類のような腐肉食の鳥すら近寄ろうとしなかったという。

2025年にも似た家畜切断事件が発生

 今回の馬の変死は、単独の出来事ではない可能性もある。

 地元報道によれば、同じ農場関係者は、2025年にも似たような特徴を持つ牛の切断死骸が見つかっていたと主張している。

 つまり、少なくとも地元の農村関係者の間では、「また起きた」という受け止め方が広がっているようだ。

 南米で家畜の不可解な死が語られると、どうしても名前が出てくるのが「チュパカブラ」である。チュパカブラは、家畜の血を吸う謎の怪物として中南米を中心に広まった都市伝説的存在だ。ヤギや牛、鶏などが血を抜かれたように死んでいたという報告とともに語られ、1990年代以降、世界中のオカルトファンに知られるようになった。

 今回の件も、現地では「チュパカブラか?」という不安混じりの声を誘っているという。

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 もちろん、現時点で当局や獣医学の専門家から公式な説明は出ていない。犯人が人間なのか、動物なのか、自然現象なのか、それとも別の何かなのかは不明である。

 だが、血のない死骸、精密な切断痕、争った跡のない現場、近づかない腐肉食動物――これだけ条件が揃うと、農村の人々が不安になるのも無理はない。

 家畜切断現象は、昔から「UFO」「未知の実験」「秘密組織」「未確認生物」など、さまざまな噂を呼び込んできた。今回のアルゼンチンの馬もまた、その長い怪異のリストに加わることになるのだろうか。

参考:Coast to Coast AM、ほか

TOCANA編集部

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