ロシアの“終末ラジオ”「UVB-76」が謎のメッセージを発信!不気味な4つの言葉とは

ロシアの謎の「終末ラジオ」は4月14日、24時間の間に4つの不気味で謎めいたメッセージを発信した。「ネプチューン」、「サイマス」、「フォックスコート」、そして「ヌートバックス」とは何を意味するのか――。
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■ロシア「終末ラジオ」の謎のメッセージ
ソ連時代の1975年から放送が続いている謎の短波ラジオ局「UVB-76」は、「終末ラジオ」あるいは「ザ・ブザー」とも呼ばれているが、4月14日に複数の暗号化されたメッセージを奇妙かつ恐ろしい形で発信し、再び話題を呼んでいる。
4月14日の放送の内訳は下記の通り。
●午前10時54分:ネプチューン(Neptune)
●午後3時48分:サイマス(Thymus)
●午後5時17分:フォックスコート(Foxcoat)
●午後6時41分:ヌートバックス(Nutobucks)
各メッセージの前後には、この放送局特有のブザー音が鳴っており、実際の単語である「ネプチューン(海王星)」と「サイマス(胸腺)」はコードネームかもしれないが、「フォックスコート」と「ヌートバックス」という謎めいた言葉は、陰謀論者、ラジオ愛好家、地政学アナリストの間で特に好奇心と懸念を呼んでいる。
Russia’s mysterious “Doomsday” radio station, UVB-76, just sent out four eerie, cryptic messages in only 24 hours: Neptune, Thymus, Foxcloak, and Nootabu.
— Shadow of Ezra (@ShadowofEzra) April 15, 2025
Active since 1975, this Cold War-era shortwave station usually emits nothing but a static buzz — until something big is… pic.twitter.com/zs8WUAr4hz
ウェブメディア「Soul:Ask」によれば、「フォックスコート」と「ヌートバックス」は、慎重に作成されたコードワードであると思われ、おそらく軍事暗号化プロトコルの一部、または戦略目的で使用される秘密の通信チャネルであるという。
「フォックスコート」は、偽装作戦やステルスプロトコルを暗示する可能性がある。この用語は、「キツネ」が着ている「コート」といった、欺瞞的な防護のイメージを想起させ、スパイ活動、潜入、あるいは隠密行動を示唆している。諜報機関では、このような用語は秘密任務、偵察活動、あるいは偽情報作戦のコードネームとして用いられることが多い。
一方、「ヌートバックス」はさらに不可解で、暗号化された金融取引、デジタル取引の合図、あるいは危機的状況下での資源移動に使用される物流コードなどを指している可能性があり、「Nuto」(NATOや核関連用語に関連)と「bucks」(金銭や価値を表すスラング)の組み合わせから、軍事資産や緊急備蓄配備に関連する資金調達活動を示唆しているのではないかということだ。
AIはこの日の「UVB-76」の放送をどう認識しているのか。
●Google Gemini:ソ連によって開発されたと思われる核報復攻撃用の自動制御システムであると特定。
●ChatGPT:UVB-76は「デッドハンド(自動報復核攻撃システム)」にリンクされている可能性があり、原子力潜水艦で使用されているアメリカの緊急放送システムに匹敵するバックアップ通信チャネルであると説明。
●Grok3:このステーションがまだ活動中であることを確認。
●DeepSeek:周波数に言及しているゲームや映画を引用して文化的影響に焦点を当て、地下バンカーに到達するための超長波周波数の使用を提案。
●GigaChat:「UVB-76」が実験的なマインドコントロールプログラム、スパイ信号ネットワーク、または軍事通信のテストベッドの一部である可能性を示唆。
ロシアが何らかの行動を起こそうとしているのだろうか。

トランプ政権発足まもない今年2月、米露間の交渉が再開された際、「UVB-76」は1カ月間で46回の放送を行っている。ウラジーミル・プーチン大統領とドナルド・トランプ大統領の電話会談が行われた2月12日、同局は25回もの放送を行い、インターネット上でパニックと憶測を巻き起こした。
「UVB-76」は通常はノイズ音しか発しておらず、その真の目的は依然として謎に包まれているが、秘密軍事作戦や核兵器議定書に関係しているのではないかと考える者も多い。
4月14日の放送でいったい何が伝えられていたのか。そして近く再びメッセージが発せられるのか予断を許さない。
参考:「Soul:Ask」ほか
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