ロシアに実在する闇ラジオ局「ザ・ブザー」の正体とは? 4625kHzの不気味な音から漏れる声と暗号…“死者の手”と関連か?

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 英紙「Express」(8月3日付)によると、ロシアからは毎日、謎のラジオ放送が全世界に向け流され続けているという、1970年代からずっと――。


■謎の短波放送“ザ・ブザー”

ロシアに実在する闇ラジオ局「ザ・ブザー」の正体とは? 4625kHzの不気味な音から漏れる声と暗号…死者の手と関連か?の画像1 「Express」の記事より

 70年代といえば、当時ロシアはソビエト連邦を名乗っていて、ブレジネフ書記長が最高指導者だった頃だ。そんな昔から、いったい誰が、なんの目的で電波を発信しているのだろうか。実は、今もって解明されていない。

 この短波放送は「ザ・ブザー」または「MDZhB」と呼ばれており、わかっているのは周波数4625kHzで、発信地はロシア・サンクトペテルブルグ近郊の人里離れた沼沢地ということくらい。ブー、ブーという耳障りなブザー音にまじって、時折、ロシアなまりの男の声で暗号めいた語句や数字が、かすかに聞こえてくるだけなのだ。

 ザ・ブザーについては諸説紛紛としている。ロシア軍によるエイリアンの調査や国家極秘プロジェクト、また、ロシアが壊滅的ダメージを受けた場合、核ミサイルを発射して某国を終焉させる自動核報復システム「死者の手」との関連性も噂されている。

 しかし、英・シティ大学ロンドンで無線諜報が専門のデビッド・スタップルズ教授は、これらトップシークレット説に懐疑的だ。

「電波は年を追うごとに変化していますが、常に同一のブザー音を維持しています。まれに『声』がメッセージを読むことはありますが、電波自体に情報は含まれていないようです」(デビッド・スタップルズ教授)


■「軍関係者の緊急放送」説が有力か

 一方で、ザ・ブザーの常連リスナーであるバルト三国在住の無線マニア、マリス・ゴールドマニス氏はBBCに対し、「2013年に『第135号作戦発令』という言葉をキャッチしました。おそらくテスト・メッセージだと思います。これは軍事オタクなら“完全戦闘即応性”を意味するワードとして常識です」と、ドヤ顔で露軍向け放送局の可能性を示唆している。

 だが、1番有力視されているのは、「ロシア政府から自国スパイと軍関係者への緊急時メッセージ伝達」説だ。有事のとき、世界中に散らばる彼らに暗号化した指令を瞬時に届け、指定場所へ集結させるのが目的というのだ。たしかに電離層で反射する短波であれば、地球のほぼ全域をカバーでき、衛星システムが使用不可の状況下でもバックアップシステムとして運用できるだろう。

ロシアに実在する闇ラジオ局「ザ・ブザー」の正体とは? 4625kHzの不気味な音から漏れる声と暗号…死者の手と関連か?の画像2 「Daily Mail」の記事より

 他にも、人々がザ・ブザーに注目している間に、真に重要なコミュニケーションを、まったく別の手段で行うための“ダミー”とする見方や、単純にブザー音を流し続け“場所取り”することで同周波数の無断使用を禁止しているだけという意見もあるが、真相は藪の中だ。

 世界中のどこからでも、誰でもチューニングできるミステリアスな4625kHz。2017年の今なお、ロシアからの不気味なブザーは鳴り響いている――。

参考:「Express」、「BBC」、「Daily Mail」、ほか

文=佐藤Kay

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