40年前から“謎のブザー音”を流し続けるラジオ局「MDZhB」が怖すぎる! 放送が止まると世界に異変か=ロシア

 ロシアの都市サンクトペテルブルクは、かつてロシア帝国の首都であった。そこからそれほど遠くない沼地の真ん中に、不気味な建物がある。

 錆びた鉄門の向こうには、石壁に囲まれたラジオ塔、廃墟と化した建物、送電線が見える。この廃墟は、所有者不明のロシアのラジオ局「MDZhB」の本部であると考えられている――。

■謎のラジオ局「MDZhB」とは?

 ラジオ局「MDZhB」は、毎日24時間休みなしに、1982年から約40年もの間、鈍い単調なブザー音を放送し続けており、短波受信家からは「ザ・ブザー」という愛称が付けられている。このラジオは、周波数を4625kHzに合わせるだけで、世界中どこからでも聴くことができる。

40年前から謎のブザー音を流し続けるラジオ局「MDZhB」が怖すぎる! 放送が止まると世界に異変か=ロシアの画像1
「BBC」の記事より

 このラジオ局は、とても謎めいている。ごくごくまれに、ブザー音がやんで、男性または女性がロシア語で「ディンギー」や「農業専門家」などの言葉、あるいは数字や名前が読み上げられるのだ。

 この内容を解読できた人はまだいない。

 ロンドン市立大学の信号インテリジェンスの専門家デビッド・スタップル氏は、「この信号には、何の情報もありません」と言う。しかし、この周波数はロシア軍に“属している”と考えられている。

 それは最初、共産主義が衰退していた米ソ冷戦の終わり頃に放送を開始し、今日では、このサンクトペテルブルクの基地とモスクワ近くの場所から送信されている。奇妙なことに、ソビエト連邦の崩壊後、このラジオ基地は閉鎖されず、活動は急激に増加した。

 この奇妙なラジオ放送局の目的には諸説――潜水艦との連絡から宇宙人との交信まで――あるが、現在、最もあり得ると考えられているのは下記の説である。

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