世界初の「精子レース」がついに開幕! 優勝者には高額賞金も… その奇妙な魅力と真の狙いとは?

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画像は「Daily Mail Online」より

 先日TOCANAでも報じた「精子レース」が、ついに公衆の面前で繰り広げられた。ロサンゼルスで、二人の学生が「究極の妊よう性(生殖能力)とフィットネスの戦い」と銘打ち、文字通り顕微鏡の下で己の精子の速さを競い合ったのだ。これは世界初の公式な「精子レース」として開催された。(厳密に言えば、この記事を読んでいるあなた自身も、かつては精子レースの勝者だったわけだが…)

若き発案者たちの狙いは「意識向上」

 この奇抜なイベントは、男性の不妊問題に対する意識を高めたいと願う若者たちのグループによって考案された。

 発案者は、10代のエリック・ジュー氏とニック・スモール氏、そしてインフルエンサーのシェーン・ファン氏。彼らは会場に巨大スクリーンを設置し、さながらメジャースポーツイベントのような演出を施した。

栄光(と賞金)は誰の手に?

 記念すべき第一回大会の出場者は、学生のトリスタン・ミルカー氏とアッシャー・プローガー氏。イベントのウェブサイトでは「レジェンド(伝説)」と称される二人が、どちらの「スイマー(精子の俗称)」が最速かを競い合った。三本勝負で行われたレースの結果、ミルカー氏の精子が最速であることが証明された。

 ミルカー氏には、勝利の証として現金1万ドル(約150万円)の賞金が授与された。彼の家族もきっと誇りに思っていることだろう。

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画像は「Daily Mail Online」より

レースの仕組みと観戦方法

 この精子レースは、どのように行われたのか? まず、二人の男性が事前に精子サンプルを提供。サンプルは遠心分離機で処理され、顕微鏡下に設置された「レーストラック」に彼らの「スイマー」たちが配置された。

 全長8インチ(約20cm)のコースを精子たちが正しい方向へ進むよう、電流が用いられたという。レースの様子は顕微鏡を通して観察できるが、観客が状況をより理解しやすいように、アニメーションに変換されて巨大スクリーンに映し出されたという。

背景にある「男性不妊」への危機感

 惜しくも敗れたアッシャー氏は、DailyMail紙に対し、「男性の妊よう性を巡る危機」が存在すると語り、「マイクロプラスチックや他のホルモン阻害物質が私たちの食事に取り込まれている」ことが状況を悪化させていると主張した。

 彼は、この精子レースが「男性がより妊よう性を高めるための意識向上に最適な方法であり、同時に非常にエンターテイメント性に富み、素晴らしいものだ」と述べた。

 レース前には「自分のスイマーは強い」と自信を見せ、「完璧な男」だと自負していたという。

 一方、勝利したトリスタン氏は、「人々がごく短期間で健康を改善できること、そして精子が健康の指標となり得ることを知らせるのに役立つ」と語った。

 この一風変わった「精子レース」は、単なる見世物ではなく、現代社会が抱える重要な健康問題への意識を高めるための、ユニークでパワフルな試みだったのかもしれない。

参考:LADbible、ほか

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