【衝撃】26人犠牲のテロを観光客が空から偶然撮影していた…足元で響いていた銃声=インド

インド北部カシミール地方の穏やかな観光地であるバイサラン草原が、突如として銃撃戦の舞台となった。4月22日、26人が死亡する大規模なテロ事件が発生し、その瞬間をひとりの観光客が無意識のうちに記録していたことが明らかになった。
ジップライン中に偶然記録されたテロの始まり
事件当日、家族とともに現地を訪れていた観光客リシ・バット氏は、ジップラインを楽しんでいる最中に自らのスマートフォンで動画を撮影していた。
その映像には、地上で突然発生した銃撃の様子と、パニックに陥る人々の姿が記録されていた。バット氏は当初、銃声にも気づかず、着地して初めて複数の人が撃たれている現場を目の当たりにしたという。
銃撃は「フロント・オブ・レジスタンス(TRF)」とされる武装組織によるもので、同グループはアメリカからテロ組織と認定されている。目撃証言によると、実行犯は犠牲者の宗教を問いただしたうえで銃撃しており、現場は凄惨を極めた。バット氏は妻子と共に地面の窪地に身を隠し難を逃れたが、至近距離で15〜16人の観光客が撃たれる光景を目撃していた。
インド政府の強硬姿勢とカシミール情勢の緊張
事件発生から2日後、ナレンドラ・モディ首相はビハール州での演説で、加害者を「地の果てまで追い詰める」と明言。インド当局はこの攻撃の背後にパキスタンの関与があると非難し、1500人以上の容疑者を拘束・尋問中と報じられている。一方、パキスタン政府は関与を否定している。
この事件は、長年続くインドとパキスタン間のカシミール領有権を巡る対立が背景にある。1947年の分離独立以来、両国間では幾度も武力衝突が起きており、今回の事件もその延長線上にあると見られている。
無垢な記録が暴いた暴力の現実
今回の動画は、本来は旅の思い出を残すためのものであった。しかしその映像は、武装組織による暴力の生々しい記録となり、ネット上でも拡散された。事件を報じたBBCによれば、こうした映像資料は今後の捜査にも活用される見通しだという。
アメリカのトランプ大統領も自身のSNS「Truth Social」でこの事件に言及し、「深く憂慮すべきニュース」と述べ、テロとの戦いにおけるインドへの支持を表明した。
観光中のひとときが、武力紛争の凄惨な現実に飲み込まれる――今回の事件は、いかに日常と暴力の境界が曖昧になり得るかを突きつけている。インドの観光地で発生した銃撃事件は、観光地の安全神話に揺らぎを与えるテロ行為として世界に衝撃を与えた。我々もまた無関心ではいられない時代に生きている。
参考:Misterios do Mundo、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【衝撃】26人犠牲のテロを観光客が空から偶然撮影していた…足元で響いていた銃声=インドのページです。インド、テロ、パキスタンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで