失われた超文明アトランティスは南極の下に眠っている!?古代地図と地殻移動説から探る失われた時代

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 伝説の超古代文明アトランティス。その存在を信じる人々にとって、広大な氷に覆われた南極大陸は、常に魅力的な探索候補地であり続けてきた。プラトンが初めて記述したこの失われた都市大陸は、本当に南極の氷の下に埋もれているのだろうか?

古代地図が描く「氷なき南極」とネイティブアメリカンの伝承

 アトランティスと南極を結びつける興味深い手がかりの一つに、いくつかの不可解な古代地図の存在がある。最も有名なのは、オスマン帝国海軍の提督ピリ・レイスによって描かれた「ピリ・レイスの地図」だろう。

 この地図は、さらに古い複数の地図に基づいて作成されたと言われ、驚くべきことに、現在の厚い氷床に覆われる前の南極大陸の海岸線を正確に描写しているように見える。これは、数千年前に誰かが高度な測量技術を用いて南極大陸を調査した可能性を示唆している。

 さらにプラトンの記述だけでなく、多くのネイティブアメリカンの伝説にも、アトランティスを彷彿とさせる物語が登場する。広大な距離によって隔絶された異なる文化圏の伝説が、奇しくも「遠い昔に存在し、自然災害によって突如として滅びた文明」という共通のテーマを語っているのだ。

 中央アメリカの伝説に登場する「アズトラン」は、南の白い島に位置し、突如として滅亡したとされる。「アズトラン」が「白い場所」を意味することから、これがアトランティスであり、その場所が南極だったのではないか、と考える研究者もいる。

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アズトラン島からの出航の様子 画像は「Wikipedia」より

南極は常に極寒の地ではなかった?地殻変動説の衝撃

 現在の南極大陸は、厚さ1キロメートル以上もの氷に98%が覆われた、生命にとっては極めて過酷な環境だ。しかし、太古の南極大陸は、必ずしも今日のような極寒の地ではなかった可能性が指摘されている。

 その鍵を握るのが、地殻移動説、または地殻変異論などと呼ばれる科学理論だ。一般的に知られる大陸移動説では、地球の地殻は複数のプレートに分かれ、ゆっくりと移動しているとされる。しかし、地殻移動説はこれをさらに拡張し、約4万年ごとに地球の地殻全体が一つのユニットとして急激に移動すると主張する。この「シフト」によって、大陸全体が地球上の新たな位置へと再配置されるというのだ。

 多くの研究者は、この地殻の大変動が最後に起きたのは紀元前1万年頃であり、この時南極大陸が赤道付近から現在の南極点の位置へと移動したと考えている。もしこれが事実なら、かつての南極大陸は温帯または熱帯気候にあり、森林に覆われ、多様な生命が生息していた可能性がある。そして、アフリカやヨーロッパ、アジアで人々が社会を発展させたように、この「氷なき南極」でも古代文明が栄えていたかもしれないのだ。

氷床下に眠る文明の痕跡?バード少将の探検と科学的証拠

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 実際に、南極がかつて温暖だったことを示唆する証拠も発見されている。1949年、リチャード・バード少将の探検隊は、オロンティウス・フィナエウスの地図に川床として記されていたロス海の3地点でボーリング調査を実施。その結果、温帯地域(つまり氷河がない場所)を源流とする河川によって運ばれたと考えられる細粒の堆積物層が発見された。

 さらに、1935年のバード探検隊は、ウィーバー山で葉や茎の痕跡、化石化した木材など、豊富な化石を発見。1952年には、かつて南半球の大陸(アフリカ、南アメリカ、オーストラリア)に広く分布していたシダ植物グロッソプテリスの2種が同定された。

 ロス海から採取されたコアサンプル(柱状の地層試料)の分析からも、約6000年前から1万5000年前、そしてさらに古い3万年前から4万年前の期間、この地域に氷が存在しなかった可能性が示唆されている。これらの調査結果から、南極が比較的最近まで温暖な気候だった時期があったことを裏付ける可能性がある。

 これらの科学的データや古代地図、そして世界各地の伝承は、紀元前4千年紀から1万2千年紀の間に、航海術、地図作成術、天文学に長けた高度な文明が地球上に存在した可能性を示唆している。この「失われた」文明は、現代文明よりも数万年も前に繁栄していたのかもしれない。そして多くの人々は、この文明こそがアトランティスであり、その存在の証拠が現在の南極大陸を覆う厚い氷床の下に眠っていると固く信じているのだ。もしその証拠が見つかれば、人類の歴史は大きく書き換えられるだろう。

参考:The Ancient Code、ほか

TOCANA編集部

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