【衝撃】AIが人類に圧勝。自動運転レースカーが世界ラップレコードを粉砕

モータースポーツの歴史に新たな1ページが刻まれた。AIが運転するレースカーが、人間のトップドライバーが持つサーキットのラップレコードを1秒も上回るタイムを叩き出したのだ。しかも、開発チームによれば、そのポテンシャルはまだまだ底知れないという。
モーターの聖地で打ち立てられた金字塔
この歴史的な記録が生まれたのは、イタリアのモデナ・サーキット。フェラーリやランボルギーニといった世界に名だたるスーパーカーブランドが集まる、まさに「モーターバレー」の心臓部だ。ここで、自動運転技術を競う大学対抗の国際レース「インディ・オートノマス・チャレンジ(IAC)」の一環として、タイムアタックが行われた。
挑戦したのは、イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学の学生と研究者たちで構成されるチーム「ユニモア・レーシング」が開発したAIソフトウェア。彼らが操るレースカー「IAC AV-24」は、サーキットをわずか58.3秒で周回。これは、2022年に人間のプロドライバーがランボルギーニ・ウラカンSTOで記録した59.3秒という従来の記録を、1秒も短縮する快挙だった。

若き頭脳が開発、「まだ本気じゃない」AIの底力
驚くべきは、この記録がまだAIの限界ではないという点だ。ユニモア・レーシングの共同リーダー、アユーブ・ラジ氏は「新しいタイヤに履き替えるだけで、あと2秒はタイムを縮められたはずだ」と自信をのぞかせる。さらに、専用の空力パーツを装着すれば、さらなる高速化も可能だと語る。時間切れで挑戦は終わったが、AIドライバーにはまだ余力が残されていたようだ。
このAIは多くの分野で既に人間を凌駕しているが、複雑な状況判断と精密な操作が求められるレースの世界では、まだ人間の優位性が信じられてきた。チームを率いるマルコ・ベルトーニャ教授は、「今回の記録は、AIがレースの分野でも人間を超える可能性を示した大きな一歩だ」とその意義を語る。

人間との競争から、可能性の探求へ
IACの代表であるポール・ミッチェル氏は、この挑戦の目的を次のように説明する。「私たちの目標は、人間のドライバーと競争することではない。AIが運転するクルマの可能性の限界を押し広げることにある」。
高速で複雑な環境下でも安全に走行できる自律システムの開発は、未来の交通社会全体に利益をもたらす。サーキットという極限の舞台で達成されたこの成果は、AIが私たちの生活をより安全で便利なものに変えていく大きな可能性を秘めているのだ。
参考:Daily Star、ほか
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