専門家も頭を抱える“謎の生物”、英国の川で撮影される!

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画像は「YouTube」より

 イギリスのテムズ川で撮影された一本の動画が、大きな話題を呼んでいる。水面から時折顔を出すその黒い影は、一体何なのか。SNSでは「道に迷ったネッシーでは?」という声まで飛び交い、専門家たちをも巻き込んだ大論争に発展している。

 散歩中の家族が偶然捉えたこの映像。海から遠く離れた川の上流に現れた「未確認生物」の正体に、世界中の注目が集まっている。

水門に現れた「犬サイズの黒い影」

 この謎の生物が撮影されたのは、ロンドン近郊バークシャー州を流れるテムズ川の「オールド・ウィンザー水門」付近でのこと。両親と散歩をしていたライアン・リネハンさん(21)が、その姿を映像に収めた。

 きっかけは、水門の管理人からの「アザラシがいるかもしれないから、見ておくといいよ」という一言だった。その直後、彼らの目の前に黒い頭が水面からひょっこりと顔を出し、すぐにまた水中に消えていったという。

 撮影したライアンさんは、その生物の特徴をこう語る。

「少し毛皮のような質感で、鼻は平たかった。大きさは中型から大型の犬、ジャーマン・シェパードくらいだったと思う」

 海から遠く離れたこの場所でアザラシがいるとは考えにくく、家族は困惑。答えを求めて、この動画をFacebookの自然愛好家グループに投稿した。

SNSで白熱!正体をめぐる大激論

 動画は瞬く間に数万回再生され、正体をめぐる大論争が巻き起こった。

「道に迷ったネッシーだね」と冗談を飛ばす人や、「逃げ出したカピバラでは?」と推測する声が上がる中、「アシカ」「カメ」、さらには同じく南米原産の「ヌートリア」ではないかという意見も寄せられた。

「110%アザラシだ」と断言する人がいれば、「いや、絶対にビーバーだ」と反論する人も現れる。カワウソ説も有力視されたが、同じくらい多くの否定意見がぶつかり、議論は平行線をたどった。

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画像は「YouTube」より

専門家の見解も真っ二つに割れる

 この論争は、ついに専門家たちを巻き込む事態に発展する。しかし、驚くべきことに、その専門家たちの意見さえも真っ二つに割れてしまったのだ。

 地元の野生生物保護団体の専門家は、「カワウソだと思う」と回答。「アザラシやビーバーは、あんな上流まで来られないし、水門を越えることもできないはずだ」というのがその理由だ。

 ところが、ロンドン自然史博物館の専門家は、異なる見解を示す。

「断定はできないが、アザラシでは絶対にない。ビーバーかカワウソかと言われれば、ビーバー寄りだ。ビーバーの頭の形は平たく、映像の生物と一致する。カワウソ特有の鼻の付け根のくぼみも、この映像では確認できない」

 さらに、運河・河川の専門家も「アザラシではない。頭の形や動き方からすると、カワウソよりはビーバーに近い」と、ビーバー説を支持した。

 結局、専門家たちの間でも意見はまとまらず、この生物の正体は謎のままだ。「尻尾が見えれば一発で分かるのに」と、ある専門家は悔しさをにじませる。テムズ川を泳ぐ黒い影の正体が明らかになる日は、まだ少し先のことになりそうだ。

参考:Daily Mail Online、ほか

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