【ガチ心霊写真】古城に“伝説の皇后”現る? オックスフォード城の「白い幽霊」

イギリスにある歴史的な古城で、有名な幽霊の姿が何も知らない一人の旅行者のカメラに捉えられた。その姿は中世イングランドの歴史に名を残す、ある高貴な女性のものだと噂されている。
写真には、戸口の影の中に白いクロークをまとった人影が立っているのが見える。撮影された場所はオックスフォード城内のセント・ジョージ・タワー。ここは12世紀にマティルダ皇后が包囲戦のさなかに城から脱出したという伝説的な逸話が残る場所なのだ。
偶然が生んだ心霊写真?
この一枚を撮影したのは、オーストラリアからの旅行者、ルーイ・ジョーンズ氏。彼は観光の一環としてこの中世の城を訪れていた。
驚くべきことに、彼はこの写真を偶然撮影したと語る。タワーの階段を下りている最中に彼のデジタルカメラが意図せずシャッターを切ったのだという。しかも、それは白昼堂々の出来事だった。
「家に帰ってその日の写真を見ていて、初めてこの写真に気づいたんだ」とルーイ氏は語る。「戸口に白いドレスを着てクロークを羽織ったような人影が写っている。気味が悪いのはタワーを登る時に僕といとこはその戸口から部屋を覗き込んだけど、その時は完全に空っぽで、白いドレスなんて絶対になかったはずなんだ」。

幽霊の正体は「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のモデル?
写真に写る白い人影は、マティルダ皇后の姿ではないかと囁かれている。彼女はイングランド王ヘンリー1世の娘であり、王位継承を巡る争いの中で数奇な運命を辿った人物だ。
オックスフォード城が包囲された際、雪が降る冬の夜、白い布をまとって城壁からロープで降り、凍ったテムズ川をスケートで渡って敵の目を欺き脱出したという伝説は特に有名だ。ルーイ氏が撮影した写真の姿は、様々な芸術家が描いてきたマティルダ皇后の脱出時の描写と不気味なほど似ているという。

ちなみに、このマティルダ皇后は、人気ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフ作品『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』に登場する架空の女王、レイニラ・ターガリエンのキャラクター造形のヒントになったとも言われている。
幽霊伝説が息づく古城
オックスフォード城は950年以上の歴史を持つ。中世には重要な要塞として機能し、17世紀には刑務所へと姿を変えた。その長い歴史の中で数々の幽霊話が語り継がれてきた。
例えば、父親を毒殺した罪で1752年に死刑になったメアリー・ブランディの霊。あるいは、地下聖堂に出没するとされる、口汚い修道士や幼い少女の霊など、様々な怪談が残されているのだ。

城の支配人も認める「新たな証拠」?
ルーイ氏は幽霊の存在を普段は信じていないという。しかし、自身が撮影した写真とマティルダ皇后の脱出を描いた絵との類似性に「鳥肌が立った」と語り、この不可解な写真について説明を求めている。
これに対し、オックスフォード城・刑務所の総支配人アダム・マキンソン氏は次のようにコメントしている。
「ここは長年、幽霊伝説で知られており、これまでにも数えきれないほどの宿泊客やスタッフが不可解な遭遇を報告しています。マティルダ皇后の大胆な脱出劇は、歴史家やゴーストハンターたちを魅了してきました。ですから、新たな証拠が現れるのは常に興味深いことです」。
さらに彼は、「この場所はイギリスで最も幽霊が出る建物の一つかもしれません。ルーイさんのような体験談を、年内に予定している新しい展示で来場者の皆さんと共有できるのを楽しみにしています」と付け加えた。
偶然捉えられた一枚の写真は、オックスフォード城に古くから伝わる幽霊伝説に、新たな、そして不気味な1ページを書き加えることになったのかもしれない。
参考:The Mirror、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【ガチ心霊写真】古城に“伝説の皇后”現る? オックスフォード城の「白い幽霊」のページです。幽霊、オックスフォードなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで