今度は「木星偵察」説? ハーバード大教授が主張する“3I/ATLAS”の真の目的とは

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画像は「Daily Star」より

 TOCANAではすっかりおなじみ、ハーバード大学の著名な天体物理学者、アヴィ・ローブ教授がまたしても世間を騒がせている。これまで散々「エイリアンの宇宙船ではないか」という説が飛び交い、NASAが否定してもなお議論が続く恒星間天体「3I/ATLAS」。今度はなんと、木星を偵察するために衛星を放出しようとしていると言い出したのだ。

出来すぎたタイミングと軌道

 ローブ教授が注目するのは、この天体の奇妙な軌道だ。NASAの計算によると、3I/ATLASは来年3月17日のカトリックの祭日「聖パトリックの祝日」直前に、木星から約5344万キロメートルの地点を通過する。この位置は、太陽の重力よりも木星の重力が優勢になる「ヒル圏」の範囲内にあたる。

 この範囲内では、物体はわずかな燃料で安定した軌道を維持できるため、偵察用の小型衛星(プローブ)を投下するには絶好のポイントとなる。ローブ教授は、この天体がまさにその完璧なタイミングと位置を通過することを「異常な偶然」と呼び、意図的なものではないかと疑っている。太陽系最大の惑星である木星は、異星人にとっても魅力的なターゲットなのかもしれない。

NASAは「彗星」と断定するが…

 もちろん、NASAはこの「宇宙船説」を真っ向から否定している。異星人の関与を示唆する噂が広まりすぎたため、NASAは異例の記者会見を開き、3I/ATLASはあくまで自然の「彗星」であると公式に発表した。

 しかし、ローブ教授はその主張を曲げない。彼は、天体から噴き出す複数のジェット構造に着目し、これこそが人工的な推進システムや技術の証拠かもしれないと考えている。さらに、この天体は12月19日に地球に最も接近するが、その際もジェットの構造は地球から観測しやすい配置になるという。

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観測の死角を突く「宇宙船」

 ローブ教授の懸念は尽きない。彼は、この「宇宙船」が地球の観測網を巧みにかいくぐっている可能性も指摘する。地球上の望遠鏡や、木星周辺にいるNASAの探査機「ジュノー」、ESAの「ジュース」であっても、距離が遠すぎて、この天体から放出される微細な粒子や小型プローブを捉えることは難しいというのだ。

「我々が気づかない間に、何かが木星に種をまくように投下されるかもしれない」――。権威ある科学者が真顔で語るこのSFのようなシナリオは、果たして天才の鋭い洞察なのか、それとも…。

 夜空を駆ける3I/ATLASの正体について、議論はまだ尽きそうにない。

参考:Daily Star、ほか

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