「3I/ATLAS」から“微弱な電波信号”を検出 ― 太陽の直径を超える“巨大ジェット”も噴射、宇宙船説がさらに濃厚に!?

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11月9日に撮影された光学画像は、3I/ATLASが太陽に向かって、また太陽から遠ざかる方向に巨大なジェットを噴出していることを明らかにしている 画像は「Daily Mail Online」より

 TOCANAでも度々報じている太陽系外からの謎の訪問者「3I/ATLAS」を巡るミステリーが、新たな局面を迎えた。南アフリカの電波望遠鏡が、史上初めて、この天体から発せられる微弱な電波信号を検出することに成功したのだ。

 さらに、最新の光学画像では、この天体が太陽の直径に匹敵する、全長380万kmにも及ぶ巨大なジェットを噴出していることも判明。自然現象では説明が困難なこれらの新事実は、ハーバード大学のアヴィ・ローブ教授が提唱する「エイリアンの宇宙船説」を、強く裏付けるものとなるのだろうか。

史上初、恒星間天体からの“電波信号”をキャッチ

 信号を捉えたのは、南アフリカのMeerKAT電波望遠鏡。2025年10月24日、研究チームは3I/ATLASの周囲に存在するOH分子(酸素と水素の化合物)が放つ、特有の電波吸収線を検出した。ローブ教授によれば、この分子は彗星が水を放出する際に生成されるもので、今回の検出は、3I/ATLASが大量の物質を放出していることを示す、決定的な証拠となる。

 分析の結果、このOH分子は地球に対して秒速約98kmという猛スピードで移動していることも判明。9月に行われた過去2回の観測では検出に失敗していたことから、太陽への接近に伴い、天体の活動が急激に活発化したことが伺える。

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MeerKAT Morganoshell投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる

太陽の直径を超える“巨大ジェット”―自然現象では説明不能か

 電波信号の検出と時を同じくして、11月9日に撮影された光学画像は、さらに衝撃的な光景を捉えていた。3I/ATLASが、太陽の方向と反太陽方向の両方へ、巨大なジェットを噴出していたのだ。

太陽方向へのジェット(反尾): 約96万km
反太陽方向へのジェット: 約290万km

 その全長は合わせて約380万kmにも及び、これは太陽の直径(約139万km)の2倍以上に達する、まさに桁外れのスケールだ。

 ローブ教授は、このジェットの規模と勢いが、自然の彗星として説明するにはあまりにも異常だと指摘する。「太陽方向へのジェットの圧力は、太陽風の圧力を100万倍も上回っている」と彼は語る。もしこれが自然の彗星のガス噴出(アウトガス)だとすれば、1ヶ月で500億トンという、天体そのものの質量に匹敵するほどの、ありえない量の物質を失っている計算になるという。

 この天体の核の大きさは、少なくとも直径5km、場合によっては10km以上と推定されており、かつて話題となった恒星間天体オウムアムア(数百m)とは比較にならない巨大さだ。

運命の12月19日、ハッブルとウェッブが正体を暴く

「要求される質量放出量、太陽接近時の急激な増光、そしてその大きさ。すべてが異常だ」。ローブ教授は、自然の彗星ではこれらの現象を説明するのは困難だと結論付けている。

 この謎に終止符を打つべく、天文学者たちは万全の体制を整えている。3I/ATLASが地球に最接近する12月19日、ハッブル宇宙望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、この天体にその巨大なレンズを向けるのだ。これらの宇宙望遠鏡による分光観測で、ジェットの速度、組成、そして総質量を正確に測定できれば、3I/ATLASが氷でできた自然の彗星なのか、それともローブ教授が主張するように、はるかに少ない質量で同様のジェットを生成できる「テクノロジーによる推進装置(スラスター)」を搭載した宇宙船なのかが、明らかになるかもしれない。

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 さらに、木星探査機Junoも、2026年3月にこの天体の調査を行う予定だ。

「3I/ATLASは、恒星間天体をリアルタイムで研究する、またとない機会を与えてくれている」とローブ教授は語る。

 電波と光学データの組み合わせが示す、信じがたい速度と、常識外れの物質放出。この宇宙からの訪問者は、私たちの彗星に関する理解を根底から覆すのか、それとも、宇宙に我々以外の知性が存在することの最初の証拠となるのだろうか。

 12月19日、人類は歴史の目撃者となるのか。世界中の天文学者たちが、固唾を飲んでその瞬間を待っている。

参考:Daily Mail Online、ほか

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