“48時間”で手遅れに? 科学誌『Nature』が警告するH5N1鳥インフルエンザ・パンデミックの脅威

権威ある科学誌『Nature』が、衝撃的な警告を発した。もし高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)が人から人へ容易に感染する能力を獲得した場合、世界的なパンデミックを食い止めるために残された時間は、わずか「48時間」しかないというのだ。
かつて2000年代半ばにもH5N1の恐怖が世界を覆ったが、幸いにもパンデミックには至らなかった。しかし、COVID-19の記憶が生々しい今、この警告は当時とは違う重みを持って響く。「また大げさな警告か」と疑う声がある一方で、科学者たちは「手遅れになってからでは遅い」と警鐘を鳴らし続けている。
鳥から哺乳類へ、広がる感染と変異
現在、H5N1は鳥類だけでなく哺乳類の間でもかつてない勢いで広がっている。スペイン・マドリードでは最近、数百羽のコウノトリが謎の大量死を遂げたが、これは未申告の鳥インフルエンザ発生によるものだった。移動能力の高い鳥類での感染拡大は、ウイルスが新たな宿主を見つけ、変異する機会が増えていることを意味する。

現在のところ、一般市民へのリスクは低いとされている。しかし、ウイルスは休みなく変異を続けており、いつ人間に適応する「最悪の組み合わせ」を見つけるかは誰にも予測できないのだ。
季節性インフルエンザとの混同に注意
重要なのは、今世界中で猛威を振るっている季節性インフルエンザ(H3N2)と、H5N1を混同しないことだ。H3N2は感染力が強いが致死率は比較的低い「人間のインフルエンザ」であり、ワクチンも存在する。一方、H5N1は致死率が極めて高いが、現状では人への感染力は弱い。
しかし、なぜ今、H3N2の大流行、H5N1の拡大、さらには麻疹(はしか)のアウトブレイクなど、感染症のニュースが一度に押し寄せているのか。これに対し、ネット上では「製薬会社の利益のためではないか」「政治的な意図があるのでは」といった陰謀論も飛び交っている。

偶然か、それとも…?
ある陰謀論者は、パンデミックは自然発生的なものではなく、政治的・経済的な目的のために仕組まれたものだと主張する。もちろん、科学的にはウイルスの変異は自然現象であり、監視体制の強化が必要不可欠だというのが定説だ。
しかし、あまりにも多くの警告が重なる現状に、不安を感じる人々も少なくない。科学的な「48時間」というタイムリミットと、背後で囁かれる様々な思惑。
次のパンデミックが起きたとき、本当に準備ができているのは誰なのだろうか。
参考:Espacio Misterio、ほか
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2024.10.02 20:00心霊“48時間”で手遅れに? 科学誌『Nature』が警告するH5N1鳥インフルエンザ・パンデミックの脅威のページです。インフルエンザ、パンデミック、H5N1などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで