聖書が予言した「十の災い」の再来か? ペルシャ湾が“血の色”に染まる…

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画像は「X」より

 イランのホルムズ島で、まるで聖書の「終わりの日」を彷彿とさせるような衝撃的な光景が目撃された。激しい雨の後、崖を流れ落ちる水が深紅に染まり、そのまま海へと流れ込んでペルシャ湾の一部を血のような赤色に変えてしまったのだ。

 この現象は、旧約聖書の『出エジプト記』に記された、神がエジプトに下した「十の災い」の第一の災い(ナイル川の水が血に変わる)や、『ヨハネの黙示録』にある海や川が血の色になるという予言と不気味なほど一致している。そのため、SNS上では「神の裁きが始まったのではないか」という不安の声が上がっている。

「虹の島」の地質が生んだ奇跡

 しかし、この現象には科学的な説明がある。ホルムズ島は「虹の島」とも呼ばれ、色とりどりの鉱物を含む土壌で知られている。特に、酸化鉄(赤鉄鉱)を豊富に含む赤い土が特徴的だ。

 地元では「ゴラク」と呼ばれるこの土が、大雨によって海へと流出することで、水が鮮やかな深紅色に染まるのである。酸化鉄の粉末は青や緑の光を吸収し、赤い光を反射する性質があるため、このような劇的な色の変化が起こるのだ。

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聖書の予言と中東の赤き水

 ホルムズ島自体は聖書に直接登場しないが、古代ペルシャ(現在のイラン)は聖書において重要な地域だ。『ヨハネの黙示録』には、ユーフラテス川が干上がり「東の王たち」の道が備えられるという記述があり、これが最終戦争「ハルマゲドン」への序章と解釈されることもある。

 実は中東で水が赤く染まる現象は今回が初めてではない。今年8月にはイスラエルのガリラヤ湖もまた、不気味な赤色に変貌し、地元住民を震撼させた。ただし、こちらは藻類の大量発生によるもので、今回のイランの事例とは原因が異なる。

 自然現象か、それとも神の警告か。血のように赤い水が流れる光景は、見る者に畏怖の念を抱かせずにはいられない。

参考:Daily Mail Online、ほか

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