映画『アルマゲドン』は正しかった! 小惑星に「核」を撃ち込んで地球を救う… 最新シミュレーションが認めた“唯一の生存戦略”

1998年の大ヒット映画『アルマゲドン』を覚えているだろうか。地球に迫る巨大小惑星に核爆弾を仕掛けて粉砕し、人類を救うという、あまりにも「ハリウッド的」な力業のストーリーだ。
公開当時、多くの科学者たちは「あんなのは科学的にあり得ない」と鼻で笑ったものだが、どうやら時代が映画に追いついた、いや、映画が正しかったことが証明されつつある。
最新のシミュレーション結果によれば、人類が小惑星の衝突から生き延びるための最も現実的な手段は、やはり「核」である可能性が高いというのだ。
フィクションだと思っていたことが現実の防衛策として検討されていると聞くと、ワクワクすると同時に「本当に大丈夫か?」という一抹の不安もよぎる。
映画とは違う? 「粉砕」ではなく「ひと押し」
今回の研究が提示しているのは、映画のように小惑星を跡形もなくバラバラにするという話ではない。目的はあくまで「軌道を変えること(核偏向)」だ。
小惑星のすぐ近くで核爆発を起こし、そのエネルギーで「ちょっとだけ横に押す」。宇宙という広大な空間では、そのわずかな「ひと押し」があれば、小惑星は地球を大きく逸れて通り過ぎてくれるというわけだ。
これまで、専門家たちがこの手法を恐れていた最大の理由は「二次災害」だった。核の衝撃で小惑星が砕け散り、巨大な岩石の代わりに「無数の核汚染されたデブリ」が地球に降り注ぐのではないか、という懸念だ。
しかし、オックスフォード大学の研究チームが欧州合同原子核研究機構(CERN)の巨大粒子加速器を使って行った実験は、その常識を根底から覆した。
衝撃で「硬くなる」宇宙の岩石
研究チームは、金属を豊富に含む「カンポ・デル・シエロ隕石」の破片に、核爆発を模した高エネルギーのプロトン・ビームを27回にわたって浴びせた。
すると、驚くべき現象が起きた。隕石の素材は破壊されるどころか、衝撃を吸収して柔軟になり、最終的には爆発前よりも強度が2.5倍にまで高まったのである。
これはまさに「叩けば叩くほど強くなる」刀鍛冶の世界のような話だ。小惑星は想像以上にタフであり、核爆発の凄まじいエネルギーを浴びせても、バラバラにならずにその形を保ったまま、力強く進路を変えてくれる可能性が高いことが示されたのだ。

時間がない時の「最後の切り札」
現在、NASAなどは「DARTミッション」として、宇宙船を小惑星に直接ぶつけて軌道を変える実験(キネティック・インパクト)に成功している。
しかし、この方法は衝突の数年前から準備を始め、長い時間をかけて少しずつ軌道をずらしていく必要がある。もし、ある日突然「数ヶ月後に巨大な岩が降ってくる」と分かった場合、宇宙船をぶつける程度の力では間に合わない。
そんな時、人類に残された唯一の対抗手段こそが「核」なのだ。研究を主導したメラニー・ボックマン氏は、「警告時間が短いシナリオにおいて、核偏向は唯一の実行可能な選択肢だ」と断言している。
一見すると荒唐無稽な話だが、2013年にロシアのチェリャビンスクを襲った小惑星の爆発を思い出してほしい。あのような不意打ちが、より巨大なスケールで起きる可能性は常にある。
アルマゲドンは序章に過ぎない
もちろん、今回の実験結果はあくまで「金属を多く含むタイプ」の隕石に限った話だ。宇宙には、もっとスカスカの岩石や、氷でできた彗星など、多種多様な脅威が浮かんでいる。
人類が真に「惑星防衛」を完成させるためには、さらなる研究と、そして何より、劇中のブルース・ウィリスのような勇気(と最新兵器)が必要になるのかもしれない。
科学が映画の妄想を現実に変えようとしている今、私たちはもはや「映画の中の話だから」と笑っているわけにはいかなくなった。次に空を見上げたとき、そこに輝く星が「守るべき対象」なのか、それとも「核で押し出すべき敵」なのか……。その決断を下す日は、私たちが思っているよりもずっと近いのかもしれない。

参考:Daily Mail Online、ほか
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2024.10.02 20:00心霊映画『アルマゲドン』は正しかった! 小惑星に「核」を撃ち込んで地球を救う… 最新シミュレーションが認めた“唯一の生存戦略”のページです。小惑星、アルマゲドン、核爆発などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで