【衝撃】現実版『インセプション』が成功!? 眠っている間にパズルを解く「夢の設計(ドリーム・エンジニアリング)」で正解率が2倍に

映画『インセプション』のように、他人の夢に潜入してアイデアを植え付けたり、眠っている間に難解な問題を解決したりする。そんなSFの世界が、いよいよ現実のものになろうとしているかもしれない。
ノースウェスタン大学の研究チームが発表した最新の実験結果によれば、レム睡眠中の脳に外部から特定の刺激を与えることで、夢の内容を操作し、起きた後の問題解決能力を劇的に向上させる「ドリーム・エンジニアリング(夢の設計)」に成功したというのだ。
音楽で「未解決のパズル」を脳に叩き込む
今回の実験は、夢を単なる脳の整理現象として片付けるのではなく、クリエイティブな解決策を生み出すための「能動的なツール」として再定義しようとする野心的な試みだ。
研究チームは、明晰夢(夢の中で夢であると自覚すること)の経験がある20名の被験者を招集。まず、制限時間3分という極めて難易度の高いパズルに挑戦させた。この際、それぞれのパズルには固有の「音楽」が割り当てられていた。当然、多くの被験者は時間内に解くことができず、未解決のまま眠りにつくことになった。
被験者が眠りにつき、脳がレム睡眠の状態に入ったことを確認したところで、実験は本番を迎える。研究チームは、先ほどの未解決パズルに関連付けられた音楽を、小さな音で被験者に聴かせたのだ。
夢の中の住人に「相談」する被験者たち
結果は驚くべきものだった。音楽という「キュー(合図)」を与えられた被験者たちは、夢の中でそのパズルに関連する断片的なイメージやアイデアを見始めたのだ。
さらに興味深いのは、必ずしも明晰夢である必要はなかったという点だ。
ある被験者は、夢の中の登場人物に「このパズルを解くのを手伝ってくれ」と頼んでいた。
「木」に関連したパズルの音楽を聴かされた人は、森の中を歩く夢を見ていた。
「ジャングル」がテーマのパズルの音楽を聴かされた人は、夢の中でジャングルの川で釣りをしながら、その問題について考え込んでいたという。

これらは、外部からの音楽刺激が睡眠中の無意識の思考プロセスを「プログラミング」し、特定の課題に向かわせることに成功したことを意味している。日本でも昔から「一晩寝かせて考える」という習慣があるが、科学はその「寝かせている間」に脳が何をしているのか、その制御レバーを掴みつつあるのだ。
正解率が2倍に跳ね上がる「夢のブースト効果」
目覚めた被験者たちに、再び昨日解けなかったパズルに挑戦させたところ、その効果は数字として明確に現れた。
レム睡眠中に音楽の合図を受けなかったパズルの正解率はわずか20%だったのに対し、音楽によって「夢の中で取り組んだ」パズルの正解率は40%へと倍増したのだ。
研究を主導したカレン・コンコリー博士は、「夢が問題解決や創造性、感情の調節に重要であることを科学的に証明できれば、夢を優先的な健康ツールとして真剣に捉える時代が来るだろう」と語っている。
思考のフロンティアは夢の中へ
一見すると、個人の自由な時間であるはずの「睡眠」まで仕事や学習に利用されるような、ディストピア的な未来を予感させるかもしれない。だが、現代社会が抱える複雑な問題に対し、既存の思考フレームワークを超えた「クリエイティブな解決策」が必要なのもまた事実だ。
私たちはこれまで、起きている間の「顕在意識」ばかりを鍛えてきた。しかし、人類の脳に眠る本当のポテンシャルは、毎晩訪れるあの不思議な夢の世界に隠されているのかもしれない。
もし近い将来、特定の周波数の音を流すだけで「明日のプレゼンの妙案」や「壊れた人間関係の修復策」を夢の中で導き出せるようになれば、枕はもはや単なる寝具ではなく、最強の「思考デバイス」に変わるだろう。TOCANAとしては、夢の中でエイリアンと交渉して宇宙の真理を聞き出すような、究極のドリーム・エンジニアリングの登場を密かに期待したいところだ。
参考:The Debrief、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【衝撃】現実版『インセプション』が成功!? 眠っている間にパズルを解く「夢の設計(ドリーム・エンジニアリング)」で正解率が2倍にのページです。夢、SFなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
