能登半島地震の引き金は「太陽フレア」だったのか? 京都大学の研究チームが提唱する、宇宙と地殻を繋ぐ“電離圏”の知られざるメカニズム

能登半島地震の引き金は「太陽フレア」だったのか? 京都大学の研究チームが提唱する、宇宙と地殻を繋ぐ“電離圏”の知られざるメカニズムの画像1
イメージ画像 Created with AI image generation

 2024年元旦に発生した能登半島地震は大規模な太陽フレアが引き起こしていたのか――。新たな研究では活発な太陽活動と地震の関係が指摘されている。

■太陽フレア発生後に地震が起きる!?

 一昨年から続く活発な太陽活動は今年も引き続き予断を許さず、1月19日にはX1.9の太陽フレアが発生した。これにより過去20年内で最大級の太陽放射嵐が起きている。

 太陽は11年ごとに磁極を反転させて乱流が活発化する時期に入るのだが、一説では2026年3月までにピークに達するともいわれ、ブラジルの霊能力者、アトス・サロメ氏は2026年は太陽嵐による停電、通信障害、電子機器の損傷など重要な技術やサービスへ深刻な影響を及ぼす可能性に警鐘を鳴らし、昨年のトカナの記事でも紹介した。

 太陽フレアの潜在的リスクはネットワーク関連だけではない。新たな研究では太陽フレアが地震を誘発する可能性が示唆されているのだ。

 京都大学の研究チームが今年2月に「International Journal of Plasma Environmental Science and Technology」で発表した研究では、太陽フレアなどの太陽活動が地球の電離圏を擾乱するほど大きい場合、地震の発生を促す可能性があることを報告している。

 研究チームは大規模な太陽フレアと地震発生の関係を疑い、強力な太陽フレアが発生した数時間から半日後に大地震が起きたケースに着目した。

 たとえば2024年1月1日16時10分に起きたマグニチュード7.6の能登半島地震だが、当日早朝に大規模な太陽フレアが発生していた。

 また2025年12月8日23時15分ごろに発生したマグニチュード7.5の青森県東方沖地震だが、当日の昼に強い太陽フレアが発生していたのだ。

能登半島地震の引き金は「太陽フレア」だったのか? 京都大学の研究チームが提唱する、宇宙と地殻を繋ぐ“電離圏”の知られざるメカニズムの画像2
Image by WikiImages from Pixabay

 研究チームは太陽活動によって引き起こされる電離層の擾乱が、特定の条件下では地球の地殻の脆弱な領域に影響力を及ぼす可能性があることを示唆するモデルを提唱している。

 強力な太陽活動による電離層の電荷の変化は、地殻の岩石の亀裂内のナノメートルスケールの微小な空隙内で、電界の増強につながる可能性があり、この小さな空洞内の圧力は、特に断層帯がすでに破壊寸前にある場合、亀裂の成長と融合に影響を与える可能性もあるという。

 研究チームのモデルは地殻空隙内部で数メガパスカルの静電圧力が発生する可能性があることを示唆しており、これは適切な状況下では力学的に重要な影響、つまり地震を引き起こし得る影響を及ぼすということだ。

 今回の研究は地震を「地球内部だけの現象」として捉えてきた従来の枠組みを拡張し、宇宙空間からの影響を含めた新しい地震理解の方向性を示すものである。

 もちろんすべての太陽フレアが地震を引き起こすわけではないが、引き続き太陽活動が活発な2026年、大規模な太陽フレアが発生した際には念のため地震を予期しておいてもよいのだろう。

参考:「Sci Tech Daily」ほか

関連キーワード:, ,

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

仲田しんじの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

能登半島地震の引き金は「太陽フレア」だったのか? 京都大学の研究チームが提唱する、宇宙と地殻を繋ぐ“電離圏”の知られざるメカニズムのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで