「ホラー映画が現実に」200年前の遺体も… 自宅が”死体博物館”と化した墓泥棒男、500件近い罪状の恐怖

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 アメリカ・ペンシルベニア州で、墓地から人骨を盗掘してネットで売りさばいていた男が逮捕され、その自宅の惨状が明らかになって衝撃が広がっている。

 ジョナサン・ガーラックという人物の自宅から発見されたのは、100体を超える「完全または部分的な人骨・骨格遺骸」。頭蓋骨が天井から吊り下げられ、棚には骨が整然と並べられていたという。地元当局者が「ホラー映画が現実になった」と表現したこの事件、罪状の数はいまや500件近くに膨れ上がっている。

墓地で現行犯、自宅は”死体博物館”

 事件が発覚したのは今年1月のこと。警察官がフィラデルフィア市内のマウント・モライア墓地でガーラックを発見した際、彼の車の後部座席には「多数の骨と頭蓋骨が丸見えの状態で」置かれていたという。その場で逮捕されたガーラックは、自ら「同墓地から約30体分の人骨を持ち出した」と供述した。

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画像は「Daily Star」より

 その後の家宅捜索で明らかになった光景は、さらに凄惨なものだった。自宅からは100体を超える人骨や遺骸が発見され、中には200年以上前のものも含まれていた。さらに、ペースメーカーがまだ取り付けられたままの遺体まであったと報じられている。

 骨の一部は天井から吊られ、一部は組み合わされて復元された形で展示され、多くは棚に並べられていた。捜査当局はこの惨状を「プライベートな死体博物館」と称した。日本で言えば、怪奇映画のセットを見ているような感覚だろうが、これが現実の民家だというのだから言葉を失う。

Facebookで人骨を売りさばく”ニッチ産業”

 捜査当局によれば、ガーラックはオンラインの「ニッチな産業」、つまり人骨売買の闇市場に深く関与していたとされる。彼が利用していたのは「Human Bones and Skull Selling Group(人骨・頭蓋骨販売グループ)」というFacebookのグループで、そこで商品を宣伝・販売していたという。少なくとも2025年6月以降、継続的に頭蓋骨を”さばいて”いたとみられており、シカゴまで足を運んで顧客に直接頭蓋骨を手渡したという証言もある。

 被害を受けた遺族の一人、ジュディ・プリチャード・マクリアリーは地元テレビに対し、「誰かがそんなことをしたいと思うこと自体、吐き気がした。ネットで人体の部位を売るなんて許せないし、絶対に止めるべきだ」と語った。彼女の一族が1900年代に建てた霊廟もガーラックに荒らされており、「先祖の魂は天国にいると信じているが、それでも遺体はそっとしておかれるべきだ」と訴えた。

 デラウェア郡の地方検事タナー・ラウスは「文字どおり最もリアルな意味でおぞましい。この件で苦しんでいる人々、愛する人の遺骨かもしれないと考えている人々のことを思うと、心が痛む」とコメントしている。

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500件近い罪状、法整備の動きも

 4月17日(現地時間)、ガーラックはデラウェア郡裁判所に出廷し、予備審問を受ける権利を放棄した。これは起訴証拠を早期に争わないことを意味し、事実上、裁判に向けて手続きが進む形となる。2件の訴因は取り下げられたものの、近隣2郡の墓地での窃盗に関連した新たな不法侵入罪が追加され、罪状は合計で496件から574件に達すると見られている。

 内訳には、死体損壊100件以上、窃盗・盗品収受に関連した罪100件以上、墓地・記念碑の冒涜に関する罪数十件などが含まれる。捜査当局はいまも一部の遺骸の身元確認を進めており、遺族への通知作業が続いている。

 この事件を受け、ペンシルベニア州議会では盗掘された人骨の売買を重罪とする法整備を求める動きが始まっている。「ホラー映画が現実になった」という言葉で表現されたこの事件が、現行の法律の抜け穴を改めて浮き彫りにした形だ。人骨売買という”ニッチ産業”が実際にSNS上で成立していたという事実は想像しがたいが、これは決して遠い国だけの問題ではないかもしれない。

参考:Daily Star、ほか

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