ハワイの夜空に謎の「緑色の光」が出現! 天文学者も首をひねる不思議な現象の正体とは?

常夏の楽園、ハワイ。美しい夕日で知られるこの島で、夜空を不気味に彩る「緑色の光」が撮影され、天文学者たちの間でちょっとした騒ぎになっている。
発端は、ハワイ島コナの住人、ジェイク・アスンシオン氏が撮影した一本の動画だ。彼はケアホレ岬付近で夕日を撮影していたが、その時は特に変わったことには気づかなかった。しかし、家に帰って動画を見返した時、彼は思わず声を上げた。
「動画の終盤で、緑色の光が現れたんです。『なんだこれは?』と思いましたよ」
好奇心を刺激されたアスンシオン氏は、翌日の夕暮れ時にも同じ場所へ足を運んだ。すると驚くべきことに、前日よりもさらに鮮明な緑色の光が現れたのだ。
光は日没から15〜20分後、北西のマウイ島方向の空に現れたという。肉眼ではうっすらとしか見えなかったが、スマートフォンのカメラを通すと、その不気味な緑色ははっきりと確認できた。
オーロラでもUFOでもない? 専門家の見解
この奇妙な現象は、ハワイの天文学者たちの関心も引きつけた。「スターゲイザーズ・オブ・ハワイ」のニック・ブラッドリー氏は、この光について「非常に興味深い」と語る。
「色はオーロラによく似ていますが、正直なところ、ハワイでオーロラが見られることは滅多にありません」
オーロラの強さを示す「KP指数」のデータを確認しても、週末にはハワイでオーロラが発生するような地磁気嵐の活動は記録されていなかった。2024年にハワイでオーロラが観測された際はKP指数が8に達していたが、今回はわずか3〜4程度だったのだ。
ブラッドリー氏は、人工衛星やレーザー、流星群といった他の可能性も次々と否定している。
「人工衛星は夜空を移動する小さな点のように見えますが、今回の光は全く違います。また、日没時に一瞬だけ緑色に光る『グリーンフラッシュ』という現象もありますが、今回の光は日没後しばらく経ってから、空の高い位置に現れています」
米軍も、該当地域でのレーザー使用や訓練は行っていないと発表。ハワイ州運輸省も、コナ空港で鳥を追い払うために使われていたレーザー銃は「赤色」であり、写真に写っているような大規模な光にはならないと説明している。
未解明の大気発光現象「STEVE」の可能性
では、この緑色の光の正体は一体何なのか? W.M.ケック天文台の専門家たちは、一つの可能性として「STEVE(Strong Thermal Emission Velocity Enhancement)」と呼ばれる大気発光現象を挙げている。
STEVEはオーロラに似た現象だが、オーロラよりも低緯度で発生するという特徴がある。しかし、STEVEについてはいまだ解明されていない部分が多く、通常はオーロラと同時に発生することが多いという。今回のケースがSTEVEに当てはまるかどうかは、断定できないのが現状だ。
専門家は、スマートフォンのカメラが低照度環境で色を強調する機能を持っているため、動画では実際よりも緑色が鮮やかに見えている可能性があると指摘している。
とはいえ、光の正体が完全に解明されたわけではない。ブラッドリー氏は「より多くのデータが必要です。もっと多くの人に空を見てほしいですね」と、情報提供を呼びかけている。
アスンシオン氏も引き続き夜空の観察を続けるつもりだ。
「自然の美しさと、そこからやってくるあらゆるものに感謝しています」
ハワイの夜空に現れた緑色の光は、ロマンチックなオーロラなのか、それともまだ見ぬ大気の神秘なのか。空を見上げる楽しみが、また一つ増えたようだ。
参考:Coast to Coast AM、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ハワイの夜空に謎の「緑色の光」が出現! 天文学者も首をひねる不思議な現象の正体とは?のページです。ハワイ、発光現象、オーロラ、怪光などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで