4世代にわたる近親相姦が発覚した”世界最悪の近親婚一族”コルト家の衝撃の家系図

悪臭漂う農場に30人以上が密集…発覚したのは2012年
オーストラリア・シドニーから南西に車で4時間ほど離れた、ブーロワの丘陵地帯。そこに「世界で最も近親婚が進んだ一族」と称されるコルト家が暮らしていた。4世代にわたる近親交配がほぼ誰にも気づかれないまま続いていたこの一族が、警察と福祉関係者によって発見されたのは2012年のことだ。
父が娘を犯し、兄妹が子を産む…家系図が示す惨状
一族の家系図を見ると、その複雑に絡み合った血縁関係の全貌が見えてくる。コルト家の家長・ティムは1943年生まれで、妻のジューンとの間にロンダ、ベティ、チェリー、フランク、チャーリー、ポーラ、マーサの7人の子供をもうけた。

ところが、ティムは自身の娘たちを性的に虐待しており、特に娘のベティに対しては繰り返し性的行為に及んでいた。ベティは13人の子供を産んでいるが、そのうち9人がDNA検査を受け、5人が近親関係にある親から生まれたことが判明している。
妻のジューンも、両親が兄妹という近親婚の家庭に生まれた人物だった。ジューンとティムはいずれも発覚以前に死亡していたが、残された子供たちの中にはすでに兄妹関係にある者同士が「夫婦」として生活を営んでいたケースが複数確認された。さらに次の世代でも、ベティの子供たちの中に兄妹同士のカップルが存在し、3人の子供をもうけていた。そのうち1人は遺伝子疾患で死亡している。
日本で「近親婚」といえば歴史上の出来事として語られることが多いが、これは20世紀後半から21世紀初頭にかけてオーストラリアの農村地帯で実際に起きていた話だ。しかも、4世代にわたって社会から隔絶されたまま続いていたというのだから、その閉鎖性には言葉を失う。
子供たちの身体に刻まれた「証拠」、そして保護へ
当局が農場に踏み込んだとき、敷地内には約20匹の犬が放し飼いにされ、尿や糞便を入れた開放型のバケツが寝室周辺に散乱していたという。生活環境は想像を絶するものだった。
保護された12人の子供たちのうち、1人を除く全員が「ホモ接合性」と呼ばれる遺伝的状態にあることがDNA検査で判明した。これは両親が兄妹もしくは親子関係にあることを示す指標だ。子供たちの多くはよたよたとした特徴的な歩き方をし、言語が不明瞭で、文字の読み書きもできなかった。トイレットペーパーも歯ブラシも使ったことがなく、皮膚には真菌感染、歯は虫歯が進行した状態だった。
栄養不足に加え、性的虐待や身体的暴行も受けていたことが後に明らかになっている。ニュー・サウス・ウェールズ州の児童裁判所は、適切な介入がなければ近親相姦の慣行と社会的孤立は今後も続いていたと結論づけた。

一族の名前は「コルト」というのは本名ではなく、子供たちの身元を保護するために裁判所が与えた仮名だ。現在、一族は旧ニュー・サウス・ウェールズ州家族地域サービス局によって農場から引き離され、4州にまたがって分散して生活している。
ベティは現在50代前半で、13人の子供と少なくとも4人の孫がいる。2012年に少なくとも5人の子供が引き取られたが、その後、ビリーとボビーという息子たちをフォスターケアから連れ戻そうとした。当時14歳と15歳だった2人に面会時に内緒で携帯電話を渡し、南オーストラリア州へ逃げて果物農園で働く「脱出計画」を立てていたことも判明している。現在は息子の1人(20代)とニュー・サウス・ウェールズ州に在住しているとみられる。
農場の売却と一族の解散は、一部の家族に深い喪失感をもたらしたとも伝えられている。閉じた世界の中で生まれ育った彼らにとって、それが唯一知っている「家族」の形だったということが、この事件の底知れない闇を示しているのかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊4世代にわたる近親相姦が発覚した”世界最悪の近親婚一族”コルト家の衝撃の家系図のページです。近親婚、近親相姦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで