【未解決】ディアトロフ峠事件より怖い「ハマル=ダバン事件」とは!? ロシア山中で6人が次々異変&怪死…!
今、再び「ディアトロフ峠事件」が注目を集めている。1959年2月2日、当時のソ連領ウラル山脈北部の「死の山」と呼ばれる峠で、スノートレッキング中の男女9人が謎の死を遂げたこの事件。これまで宇宙人による犯行説や極秘実験説など、世界中の研究者によるさまざまな分析が示されてきたが、ついに最も理に適った答えが導き出されたという。それは「スラブ雪崩」という特殊な雪崩に襲われたというもの。
同説は昨年スイス連邦工科大学ローザンヌ校と同チューリッヒ校の科学者たちがコンピューターモデルと3Dスキャンを用いて提唱し、賛否両論を巻き起こしていたが、今回それを立証するための現地調査が実施され、正しかったことが確認されたというのだ。これでついにディアトロフ峠事件も一件落着、(少なくとも科学界では)長かった議論に終止符が――といった現状だが、ディアトロフ事件を上回るレベルの謎に満ちた事件が残されているという。それが「ハマル=ダバン事件」だ。
今後世界で議論がさらに活発化していくと考えられる同事件の詳細についてお伝えした昨年の記事を再掲する。
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ロシアでの遭難事故といえば1952年のディアトロフ峠事件が有名であるが、ハイカーグループが山中で不可解な死を遂げた事件はまだ他にもある。その一つが1993年8月に起きたハマル=ダバン事件である——。
・A Bizarre Mass Death and Lone Survivor in the Russian Mountains (Mysterious Universe)
1993年8月2日、登山インストラクターのリュドミラ・コロヴィナ(41)率いるグループ7人は、ブリヤート共和国ムリノにやってきた。目的は風光明媚なハマル=ダバン山脈でのトレッキングで、数カ月前から綿密な計画を立ててトレーニングを行なっていた。メンバーはリュドミラの教え子たちで、子供の頃から可愛がってきたアレクサンドル・クリシン(23)を筆頭に、タチアナ・フィリペンコ(24)、デニス・シュヴァチキン(19)、ヴィクトリヤ・ザレソバ(16)、ティムール・バパノフ(15)、ヴァレンチナ・ウトチェンコ(17)と若者ばかりだったが、いずれもリュドミラの訓練で十分鍛えられており、チームワークもばっちりだった。
天気予報の予想も晴れで、一行は幸先の良いスタートを切った。最初の2日は快晴で、気持ちの良い夏の山の中を予定よりも進むことができたという。だが8月4日、事態は急転。天気予報は外れ、冷たい雨が降り始めたのである。天候は悪化し、一行は大雨が止むのを待つしかなくなってしまった。
一行は木の生えていない斜面でキャンプすることになったのだが、近くに森があったにもかかわらず、なぜリュドミラがこんな場所を選んだのかはわからない。皆、服も荷物もびしょ濡れで、この日は火を起こすこともできなかった。とはいえ、メンバーは体力溢れる若者ばかりで、翌朝は元気に出発した。
この日、一行はリュドミラの娘ナタリアが率いる別グループと合流する予定だった。ナタリアのグループは無事合流地点に到着し、夜遅くまでリュドミラグループを待った。だがいつになってもリュドミラたちは姿を表さず、ナタリアは悪天候で引き返したのだと考え、自分たちだけで先に進むことに決めた。この時点でナタリアは母たちの無事を疑っていなかったが、リュドミラグループはその後行方不明になってしまった。
8月10日、ハマル=ダバン山脈のふもとの川でカヤックを漕いでいたグループが、河岸でたたずむ女性を発見した。女性は全身乾いた血に塗れた明らかに不審な姿で、カヤックを降りた人たちが声をかけようと近づくと、うまく話すことさえできない興奮状態に陥っていた。最終的に警察に保護された女性は、自分がヴァレンチナ・ウトチェンコで、他の6人と登山中に遭難したとようやく明かしたのである。
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