【UFOの夜】カナダ史上最も有名なシャグ・ハーバー事件の裏で、州中が同じ夜にUFOを目撃していた

1967年10月4日の夜、カナダ東部ノバスコシア州の小さな漁村シャグ・ハーバーの沖に、点滅する光を放つ物体が墜落した。カナダ史上もっとも有名なUFO事件として語り継がれる「シャグ・ハーバー事件」である。
だが、あの夜に空を見上げていたのはシャグ・ハーバーの住民だけではなかった。州内の各地で謎の物体が目撃され、UFO研究家たちはこの一夜を「UFOの夜」と呼んでいる。カナダの公共放送CBCが、有名事件の陰で忘れられかけた証言の数々を掘り起こした。
少年が双眼鏡で追った鈍いオレンジ色の球体
当時12歳だったクリス・スタイルズ氏は、州都ハリファックスの対岸にあるダートマスに住んでいた。午後10時ごろ、寝室の窓から外を眺めていた彼は、自宅から数ブロック先の海岸線に沿って動く奇妙な光に気づいたという。
祖父の双眼鏡をつかんでのぞき込むと、それは巨大な球体だった。スタイルズ氏によれば、色はくすんだオレンジで、暖炉で熱せられた火かき棒のような光り方をしていたそうだ。父親が止めるのも聞かず、少年は家を飛び出して水際まで駆け下りた。
その夜は雲ひとつなく、双眼鏡なしでもかすかな星まで見えるほどだった。スタイルズ氏は、あの晩に外で空を見上げた人なら、その後数時間のうちに何かしらを目撃したはずだと振り返っている。のちに彼はUFO研究の道に進み、シャグ・ハーバー事件を扱った『Impact to Contact』を含む3冊の著書(共著を含む)を世に出した。
漁船のレーダーに映った「見えない3つの物体」
スタイルズ氏が特に光を当てるのが、ハリファックス近郊サンブロ沖にいた漁船「ニッカーソン号」の記録だ。午後9時ごろ、レオ・マージー船長は3つの赤い光を点滅させる物体を目撃した。物体はレーダーにも映り、距離は約25kmだったという。
奇妙なのはここからだ。レーダーは約10km先にも3つの物体を捉えていたが、船長の目には何も見えなかった。そして午後11時ごろ、視認できていた物体は空へと上昇していった。その時点で赤い光はひとつだけになっていたそうだ。
船長は10月7日、カナダ王立騎馬警察(RCMP)に供述書を提出している。そのなかで彼は、これまで見たことのない代物であり、シャグ・ハーバー方面で捜索されている物体と同じものではないかとの考えを示した。聴取したRCMPの伍長は、船長が地域で信頼の厚い人物であると書き添えている。
ダートマスでは、仕事帰りの女性もフェリーターミナル付近から移動する明るく丸い物体を目撃していた。地元紙クロニクル・ヘラルドによると、それは星より鮮やかで、縁にオレンジ色の光輪をまとっていたという。新聞社は近くのシアウォーター空軍基地の管制塔に問い合わせたが、その時間帯にレーダーを監視していた者はいなかった。

航空機でも照明弾でもない、国防省メモに残された判断
それでも注目がシャグ・ハーバーに集中したのは、目撃者の多さと当局の反応、そして膨大な記録が残ったためだとスタイルズ氏は分析する。現場に駆けつけたRCMPのロン・オブライエン巡査は、沖合約800mに浮かぶ光を目撃したが、潮に流されてボートが届く前に消えてしまったと当時の新聞に語っている。
漁船2隻が捜索に駆り出され、海面には硫黄臭のする黄色い泡が残っていたという証言もある。10月6日からは海軍の潜水チーム7人が週末を通して潜ったものの、何も見つからなかった。
国防省本部の作戦部長W・W・ターナー大佐は同日付のメモで、航空機や照明弾など既知の物体である可能性は排除されたと記録した。息子のジョン・ターナー氏はCBCへのメールで、父が受け取ったUFO報告の多くはフリスビーやホイールキャップの写真で片付いたが、どうしても説明のつかないものもあったと語っていたことを明かしている。
59年前のあの夜、ノバスコシアの空を何が横切ったのか。いつか合理的な説明が見つかる日が来るのかもしれない。それでも、火かき棒のように鈍く輝く球体を追って浜辺へ走った少年の記憶は、今も「UFOの夜」の確かな証言として残り続けている。
参考:CBC News、ほか
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2024.10.02 20:00心霊【UFOの夜】カナダ史上最も有名なシャグ・ハーバー事件の裏で、州中が同じ夜にUFOを目撃していたのページです。UFO、カナダ、UAPなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで