ホログラムプロジェクターでアラーを映し出し、民衆の心理を操作!? 奇抜な心理的軍事作戦
戦争の歴史には奇想天外な心理的戦略が数多く存在した。たとえば、紀元前525年。ペルシャ軍は、当時エジプト人が崇めていたネコを兵士らの盾に結び付け、相手を動揺させて勝利を収めている。
それと同様に、第二次世界大戦末期のアメリカは、なんと、戦争終結を早める目的で富士山の火口に爆弾を投下し、人工地震を発生させることによって心理的ダメージを与えるという計画があったという。今回は『Listverse』が近年の奇抜な心理戦略の一例の中から、ホログラムプロジェクターを使った心理作戦を紹介しよう。

■ホログラムプロジェクターを使ってアラーを映し出す作戦 =湾岸戦争
伝えられるところによると、湾岸戦争開戦前、空軍当局者らのあいだにホログラムプロジェクター(3次元映像を空間に映写するプロジェクター)を使い、バグダッドの空中にアラー(イスラム教の全知全能の唯一神)のイメージを映し出し、イラクの人々にサダム・フセインへの反乱を指揮するという計画があったそうだ。
B級のSF映画さながらだが、ホログラムプロジェクターを用いる構想は、第二次世界大戦のころから存在していた。当時のイギリス軍が反ドイツプロパガンダ(政治的意図をもつ情報による大衆操作)の空中への投影を試みたが、成功には至らなかったという。1960年代のイエメン内戦でも同イギリス軍はプロジェクターを搭載したヘリコプターで再度挑戦したものの、この時も失敗に終わっている。当時現地は乾季を迎えており、映像を投影するためのスクリーンとなる雲が出ていなかったからだ。
アメリカ軍も、ベトナム戦争中にホログラムプロジェクター搭載のC-64輸送機で実験している。イギリス軍の失敗に比べれば多少の成果はあったものの、あまりにも危険性が高く、この作戦は結局打ち切られた。映写を成功させるためには低空飛行が要求される。さらにプロジェクターから放射される光が、対空砲撃手にとって格好の的となってしまう可能性があるからだ。付け加えておくと、プロジェクターの発電機が友好的なベトナム部隊によって持ち去られてしまったことも失敗の原因のひとつだそうだ…。
今現在も、何処かの国でこういった心理戦が繰り広げられているだろう。できることなら、戦争終結の方法に腐心するのではなく、戦争撤廃にむけて千思万考し、少しでも良い知恵を絞り出してほしい…。
(文=雅代ノワール)
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