>  > 雨を予感させるにおいの元が判明!?

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 山登りに行った時など、その土地の風土や気候に詳しい人がいると「もうすぐ雨が降る」「嵐がくる」と、携帯の電波さえ入らない場所でその後の天候の移り変わりを察知したりしている。その場合、大抵は平地に比べて変化しやすいといわれる山の気候を、風や雲の動き、湿度などによって察知しているのだが、風土や気候に詳しくない一般人、つまり我々でさえも、日常の中で「雨のにおい」というものに反応してしまうことがある。――この「雨の降りはじめのにおい」という独特の香りを発生させるメカニズムに関する研究が、マサチューセッツ工科大学によって進められているようだ。


■雨粒に含まれる微細な空気のつぶ「エアロゾル」と雨のにおい「ペトリコール」

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「エアロゾル」発生の瞬間を捉えた映像 画像は「YouTube」より

 研究者らが今回着目したのは「雨が降りはじめる時、嵐がやってくる時に発生する、あの独特のにおいはいかにして発生するのか?」というもの。つまりこれまで感覚的にしか表現できなかったものに、科学的知見からそのメカニズム、原因を追究してみよう、というものだ。もしかしたらトカナ読者のなかにも同じことを思ったことがある人もいるのではないだろうか。

 今回、マサチューセッツ工科大学の研究者らが行った新しい研究では、雨粒が地面や植物の表面に衝突するとき、小さな粒子を含んだ気泡を放出していることをハイスピードカメラを用いて見出した。

 ちょうどシャンパングラスの底から小さな泡が上にのぼるようにして発生したこの気泡は「エアロゾル」と呼ばれるもので、この「エアロゾル」が長期間雨が降っていない乾いた地面や、天然の油やほこりがついた植物に当たった際に、それらの成分を気泡の中に取り込むのだ。各種の成分を取り込んだエアロゾルにはそれぞれにおいがあり、このにおいの現象を「ペトリコール」というのである。このため、風などによって気泡が遠くに運ばれると、自分が今いる場所には雨がまだ降っていなくても「なんだか雨のにおいがする」と感じるという理屈だ。

 このにおいは降雨量、光の量、また土の粘度や砂質によっても大きく変化し様々なタイプがあるそうなのだ。今回の研究よりもはるか昔の1964年、オーストリアの研究者らがペトリコールという現象を確認だけはしていたものの、こうして詳細なメカニズムやにおいのタイプまでは特定できていなかったのだそうだ。

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