>  >  > パキスタンの「ラットピープル」

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画像は、「AFP news agency」公式動画より

 子宝祈願で有名なイスラム寺院の前で来訪者に物乞いをする貧しい子たち――。その中でひときわ小銭を集めているのが、生まれつき頭の小さな小頭症の子どもだという。彼らはどこから来て、なぜここで物乞いをしているのか。調べるうちに、パキスタン社会の闇が垣間見えてきたのだ。


■神に近い存在である“ラットチルドレン”

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施しを受けるラットチルドレン 画像は「YouTube」より

 インドと国境を接するパキスタンのパンジャーブ州・グジュラートにある17世紀に建立されたシャー・ダウラ寺院はイスラム教スーフィー派の聖者、シャー・ダウラを崇める寺院である。ここはまた、子宝にご利益のある寺院としても有名で、昔から子宝に恵まれない夫婦が最後の頼みの綱としてここを訪れて、祈祷を受け、結構な額のお布施を寄進してきた。

 この寺院の前で信者から多くの賽銭を集めているのが小頭症の子どもたちだ。顔がねずみに似ていることから“ラットピープル”あるいは“ラットチルドレン”と呼ばれている。

 数百年も前から続く伝承に「ここでお祈りを受けて授かった第一子は、頭の小さい小頭症の奇形児として生まれる。親はその第一子をここシャー・ダウラ寺院に引き渡さなければならない。この教えを怠ると、その夫婦が授かる子どもはその後もすべて小頭症児になる」というものがある。

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画像は、YouTubeより

 小頭症の子どもたちは高い確率で知的発達が進まず、視力や聴力をはじめ話すことも困難なケースが多いという。しかしスーフィー派の教えでは「ラットピープルは神に近い存在であり、信者は決して彼らを無視してはならない」と説かれているのだ。この寺院では昔からラットピープルたちを多く保護し、寺院内に住まわせてきた歴史的事実もある。そして寺院の前に座った彼らの手元には、信者からの賽銭が“自動的に”集まるのだ。

 しかしパキスタンの近代化が進むにつれ、このラットピープルは児童搾取や人権上の問題に抵触するとして、1960年代には政府によって寺院による小頭症児の保護・収容は禁止された。だが以前からこれに目をつけていた地元のマフィアは、小頭症児を親から“買い取る”などして自前でラットピープルを揃え、街のいたるところで物乞いをさせて賽銭を集める「物乞いビジネス」を始めたのだ。

 公務員の2倍の稼ぎがあるという彼らは、マフィアの積極的な“リクルート”で増え続け、全盛期には1万人もいたといわれている。1980年代には政府の大規模な捜査が入り、大半の「物乞いビジネス」が摘発されて彼らも解放されたものの、一部では今なお、ラットピープルを利用して稼ぐアウトローが存在しているということだ。

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盲目のラットチルドレン 画像は「YouTube」より

コメント

8:ななっしー2016年2月 9日 17:37 | 返信

近頃は整形でごまかしているとはいえ、某国のエラ顔や火病も、近親相姦による遺伝子異常だしなあ。

7:匿名2015年11月17日 23:46 | 返信

蛭子だ

6:匿名2015年11月 7日 14:56 | 返信

蛭子能収さんに似てますね

5:匿名2015年6月15日 16:41 | 返信

話としてとても興味深い! こういう話をどんどん探ってほしい

4:匿名2015年6月10日 16:00 | 返信

人間ってすっごい事が出来るなー。赤ちゃん奇形に作り替えてお涙頂戴で金儲け♪
募金する人間も、作られて奇形になった人も悪くないのなら、なにが悪いんだろね。
子供を売る親もそうだし、マフィアもそうだし。
人身売買の摘発と、早くマフィアの存在が周知できる社会になったらいいのに。

3:まりえ2015年6月 7日 02:20 | 返信

パキスタンにはたくさん知り合いがいますが、彼らのほとんどがいとこ婚というのは事実です。現在では本人の了解を取ることが多いですが、親戚の間で、あの子とあの子が子供の頃から仲がいいとか相性があいそうとかで親同士が判断して決めることが多いです。目上の人間の言うことに逆らうのは無作法だとされているので、ほとんどの子供は断らないと思いますし、漠然と「結婚するのはたぶんあのいとこになるだろうな・・」と本人たちもわかっているようです。断ると親戚間が気まずくなるので、人付き合いが大事なパキスタンでは、恋愛感情よりも一族みんながうまくやっていく方を重視する人が多いのです。それに、日本で言う中学生くらいになると男女別に行動することが多くなるので、婚前の恋愛というのはほとんどできませんし・・・隠れてやっている人もいますけどね、特に海外の情報を得ることができる富裕層で。それでも恋愛と結婚は別と考えている人が多いような気がします。
教育レベルの高い層だと、近親婚がよくないということは少しは知っているとは思うのですが・・・そのことをなんでも話して突っ込めるようなつきあいの人に言っても、あまり明確な返事は返って来ません。科学的な知識より、長年の慣習の方が勝ってしまうのでしょうか。まあほとんどの子供がとりあえず普通に生まれているので、自分たちだけは大丈夫とおもってしまうのかもしれませんね。

2:仲田しんじ2015年6月 6日 01:09 | 返信

1: 匿名様
ご指摘ありがとうございました。
お詫びして訂正致します。

1:匿名2015年6月 5日 20:39 | 返信

パキスタン、パンジャーブ州グジュラート市(Gujrat)ですよ
グジャラート州(Gujarat)はインド

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