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 少し前まで結核も不治の病とされたように、科学の進歩によって医療は飛躍的に進化している。ローズマリー・ジョンソンは誰もが世界的バイオリニストになるように思えたが、不幸にも1988年、19歳にして自動車事故で脳を損傷し二度と音楽活動ができない体になってしまった。しかし、それを救ったのはコンピューター技術の発達だった。

■不幸の事故で奪われた世界的才能

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画像は、「Telegraph」より

 ローズマリー・ジョンソンは、かの名門ウェールズ・ナショナル・オペラに所属する将来ワールドクラスのバイオリニストになると期待された有能な音楽家であったが、1988年の自動車事故によって脳に致命的損傷を受け、7カ月もの間、昏睡状態に陥った。ジョンソンがまだ19歳の時であった。

 奇跡的に意識をとり戻すも、事故の後遺症によって話すことも、自由に体を動かすこともできなくなってしまい、母マリーに手伝ってもらってピアノのコードをいくつか弾くのがやっとという状態であったという。

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25歳のジョンソン。画像は、「Telegraph」より

 事故前に残されたジョンソンのセピア調の写真には、当時の美しい面影が封じ込められている。

 事故後26年間、音楽に対する情熱を失っていたジョンソン。当然、周囲の人たちも再び彼女が音楽を奏でる日が来るとは思いもしなかったであろう。しかし、最新のテクノロジーによって今、27年ぶりに、脳の力だけを使って音楽の道に戻ってきたのである。

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