抗生物質で治らない「スーパー淋病」が英国で感染流行か?女性の半数が危険な性交渉?
イギリスのウェスト・ミッドランド地域北西部、および南西部で相次いで淋菌の新株が発見さている。この進化した淋菌は、抗生物質に対しての抵抗力が非常に強く、2014年に最初の感染者が見つかってから34人の感染者が確認されており、専門家たちからの警鐘が鳴らされている。
■抗生物質に対して強い耐性を持つスーパー淋菌が出現
イギリスの「Daily Mail」紙のレポートによれば、このスーパー淋菌によって発症する新型淋病に対して、現時点では有効な治療手段がなく、大規模な感染流行の危険性が潜んでいるとのことである。
確認されている患者は、ウェスト・ヨークシャー、ウェスト・ミッドランド、ロンドンの北部と南部と地域的に限定されてはいるが、まだ確認されていない患者やキャリア(感染者)は多数いるのではないかと想定される。おそらく女性の半数と男性の10人に1人は感染に気がつかないまま、感染源として危険な性交渉をしているのではないかと疑われている。
このスーパー淋菌は、抗生物質に対して非常に強い耐性を持ち、現時点で淋菌に対して有効とされている2つの抗生物質のうち、ひとつには完全な耐性を持っていて、もうひとつに対しても非常に早い速度で進化し耐性をつくりあげる過程にあるという。通常の淋病の治療で使用される2種類の抗生物質のひとつ、アジスロマイシンに対しては完全耐性があり、もうひとつのセフトリアキソンに対しては部分耐性があるという状況なのだ。
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