ムササビの不倫がエグすぎる!「膣に栓して生殖器でこじ開け」衝撃のげっ歯類セックスを獣医が暴露
■おなじみのハムスターにも膣栓がある!?
ムササビと同じげっ歯類であるハムスター。ペットとしてすっかりおなじみだが、実は交尾栓を使いこなす意外と“やり手”の動物なのである。
ハムスターはメスのほうが気性が荒く、メスがオスを虐待することもあるという。普段、同居は困難だが、メスに発情が起きたらお見合いを経て同居させると、相性のいい場合はメスはおしりをオスへ突き出し、オスはここぞとばかりに何度も何度も交尾をする。その後、メスの陰部に乳白色の塊が確認させる。これが交尾栓である。
「ネズミ算式」という言葉があるように、かわいい顔したハムスターもなかなかに繁殖力旺盛・精力絶倫の動物なのである。
■アイダホジリスの淫乱メス&監禁オス
こちらのげっ歯類でリスの仲間の話だが、アイダホジリスという愛らしいリスがいる。7か月も冬眠をして、春に目覚めるとさっそく繁殖活動スタート。メスは排卵を迎えると、1日に多くのオスと交尾をするほどの発情ぶり。パートナーが変わるたびに、前のオスの精液を掻き出すというから驚いてしまう。
だからアイダホジリスのオスは、晴れてパートナーのメスとの交尾を終えても一向に油断ならない。そのため、メスを巣穴に追い込んで外に出させないようにして新しいオスの精子が入ってくるのを阻止するというわけだ。
■父親は誰!? という問題
さまざまなげっ歯類の交尾行動を見てきたが、メスにとって「父親は誰か」という問題は重要なことだろうか?
繁殖可能なメスを最初に得て交尾できるのは、力がある“優位のオス”であることは間違いない。最初のオスは交尾栓をするため精液の流出は免れるが、次のオス(やメス自身)が交尾栓や精液を掻き出してしまうこともあるので、2番目以降のオスの精子が受精・着床する可能性もある。つまり、複数のオスの遺伝子が残るかもしれないということだ。
実際に前述のアイダホジリスの仲間であるカリフォグニアジリスは血液検査の結果、最初のオス以外の2番目、3番目のオスの子どもが生まれることもわかっている。つまり、弱いオスにも子孫を残すチャンスがあるということだ。強い者以外も繁殖に参加することで遺伝的多様性をもった個体が生まれることは、進化の可能性を感じさせる。
(文=木村悦子/ミトシロ書房)
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