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 屍忌蛇(しいじゃ)という男をご存知だろうか? 高知県出身の52歳。日本のヘヴィメタル界を代表するギタリストのひとりなのだが、酒癖が悪くて舌禍が絶えず、業界屈指の問題児としても名を馳せているという。そんな彼に、恐る恐るインタビューを敢行。酒と女とトラブルと、霊体験に満ちた半生に迫る!

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ヘヴィメタル界の問題児・屍忌蛇。バンド「VOLCANO」リーダー

 夜の歌舞伎町界隈では「屍忌蛇がまたやらかした」という噂話をよく聞く。酔うと周囲に絡むほか、SNSや電話を駆使して関係者をディスりまくる悪癖があるのだ。記者はまったくの無関係者だが、去年、たまたま酒場で隣り合わせてしまい、初対面の屍忌蛇から因縁をつけられた末にスリーパーホールドをかけられ、失神しかけたことがある。
 
 今回、そんな屍忌蛇が取材オファーを快諾してくれたのはいいが、彼にはマネージャーがいないという。つまり、自己管理が肝となるのだが、インタビュー中に機嫌を損ねて暴れ出しやしないか。そもそも取材の日時を覚えているのかどうか。何かと不安は尽きなかった。

 ところが、約束の時間の45分前に、待ち合わせ場所のロックバーに屍忌蛇がふらりと現れたから驚いた。どんなに勤勉なサラリーマンでも、こんなには早く来ないだろう。屍忌蛇、めちゃくちゃしっかりしているではないか!

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ロックバー「Pepe Trick」前で待つ屍忌蛇

 そう安心したのも束の間、彼の第一声を聞いて、再び不安に襲われた。

「実は僕、1日フライングして、きのうもここに来ちゃったんですよ(笑)。いつまで経っても誰も来ないから、おかしいなと思って方々に問い合わせたら、『取材は明日だよ』と指摘されて、勘違いに気付きました」

 仕事に対する前向きさと、自己管理の杜撰さを同時にさらけ出しながら着席した屍忌蛇は、店員に向かって「コーラください」とオーダーした。

 ✳︎ ✳︎ ✳︎

――あれ? お酒は飲まないんですか?

屍忌蛇 もうやめようかな、と思って。酒を飲むと、次の日が無駄に終わっちゃうし、SNSで暴言を吐いちゃうから。よくね、僕がSNSでミュージシャン仲間をディスっちゃって、そいつらから電話がかかってきてね、「てめえ俺のことをディスりやがったな、この野郎!」とか言われるわけですよ。「すまん、覚えてない。俺はどうすりゃいいんだよ」「謝れよ」「すまんね」「ほんならええけど」というやりとりを何度したことか。

――そこで喧嘩は終わるんですか?

屍忌蛇 女の喧嘩じゃないのよ。向こうもわかってるもん。だって僕が酔ってないのに「アイツしばいたるわ」なんて言うわけないもん。「お前、俺のこと嫌いじゃないだろ?」「当たり前やんけ」「ほなええわ」で終了ですよ。

――なぜ嫌いでもない人を攻撃するのでしょう?

屍忌蛇 ほとんど記憶にないんだけど、酔うと、指が勝手に動いちゃう。心にもない攻撃的な言葉が、むくむくと湧き出てくるんですよ。たまに本当に嫌いで書く時もあるけど(笑)。

――VOLCANOのメンバーとは、うまくいっていますか?

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7月に発売されたVOLCANOのニューアルバム「DARKER THAN BLACK」オリコンインディーズチャート第7位!(7/16付)

屍忌蛇 うまくいってる。バリバリに。どのメンバーも100回以上クビにしてるけどね(笑)。酔うとSNSで「てめえクビだ」って宣告しちゃう。でもみんなわかってるから、「あ、出た」って思うだけ。僕のトラブルの大半は身内のジャレ合いみたいなもんですよ。

――酒乱が原因で大家と揉めて、マンションから放り出されたという噂を聞いたことがありますが。

屍忌蛇 ああ、3年前まで住んでた家の話ね(笑)。酔って帰ったら、自宅マンションの前にある自販機に、ハゲのおじさんがドクターペッパーを補充してたんですよ。「おいジジイ、こんなの誰が買うんだよ。まずいんだよハゲ!」と言ったのは覚えてる。そしたらその晩、大家から電話がかかってきて、「今朝キミがいちゃもんをつけた相手は、ウチの息子だから」と言われてビックリ仰天ですよ。「謝っといてください大家さん」と言ったけど、「いや、もう無理だよ。『あの金髪をどうにかしろ!』と息子から強く言われたから」ってことで、強制退去になっちゃいました。年末だったから、次の家を探すのに苦労したなぁ……。

――自業自得ですね(笑)。屍忌蛇さんの飲酒歴は?

屍忌蛇 4歳から。ほら、土佐の出身だからさ、周りの大人が子どもにも飲ませるんですよ。僕は小学生の頃から、二日酔いになってよく保健室で寝てましたから。

――屍忌蛇さんは少年時代、不良だったんですか?

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屍忌蛇 ギターを始めたばかりの中3の頃に横浜銀蝿のコピーとかはやったけど、いわゆるツッパリじゃなかったです。当時は坊主頭だったしね。高校に入ってからはマイケル・シェンカーやラウドネスに夢中になって、どんどんギターにのめりこんでいったけど、不良じゃなかった。僕、小学校でも高校でも生徒会長をやってたぐらいだから。

――へえ、それは意外です。

屍忌蛇 父親が教師で、母親が役所の職員という家庭に育ったから、両親を喜ばせるためにいい子ぶってただけなんだけどね。僕、一応は大学も出てるし、教員免許も持ってるんですよ。ところが、2週間ある教育実習のうち10日ぐらいを二日酔いで遅刻したから、教師は向いてないと悟って、音楽の道に進んだというわけ。

――親から反対されませんでしたか?

屍忌蛇 在学中にGargoyleってバンドで人気になって、「ロッキンf」とか「GIGS」とか「バンドやろうぜ」とかの雑誌にも出るようになってたから、親としては「もう少しやらせてあげよう」って感じだったんじゃないかな。でもまさかこのトシになっても音楽を続けてるとは、僕自身も思ってなかったけどね。

コメント

1:匿名2018年8月 9日 20:47 | 返信

黒岩屍忌蛇さん!
まさかまさかのトカナにインタビューが掲載されるとは!宇宙人と同じ扱い!笑笑
古巣のGargoyleでボーカルを残し楽器隊全員脱退とホットな話題でロック界隈は色めき立ってますねー
GargoyleやANIMETALをクビになった理由を掘って欲しいw
掲載出来ない内容だらけでしょうが
憎めない人ですよー!

今からやぞ!

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