これは謝るしかない。タバスコってこんなに作るの大変なんだね。1本作るのに3年以上かかってるよ

※驚愕のタバスコの製造過程は3頁目にまとめて掲載しています。ただし、全文読むと知らないうちに「タバスコ愛」がふつふつとわいてきますので、ぜひ、読んでください。タバスコ食べたくて仕方なくなります

 大手ファミリーレストランやピザ屋でよく見かけるあのボトルに入ったタバスコ。それだけで、あーあれかと頭に浮かぶだろう。

 今や180の国や地域で販売され、名実ともに世界一のチリソースだ。話を始める前に筆者は一つ謝罪せねばならない、「おータバスコさん、こんなに並々ならぬ労力と職人技の賜物だったなんて知らなくてすいません!ぱぱっとできる大量生産商品だと思っていて本当にごめんなさい!」……と。

 実際あのタバスコの製造過程を知る人は少ないのではないだろうか。


■1868年以来変わらぬ製法、職人の技

これは謝るしかない。タバスコってこんなに作るの大変なんだね。1本作るのに3年以上かかってるよの画像1

 タバスコはホットチリソースの代名詞となっているが、日本で最もポピュラーなのはアメリカ、ルイジアナ州に本社を置くマキルヘニー社製のものだろう。似たチリソースもあるが、タバスコ(Tabasco)はマキルヘニー社が商標権を取得している。刺激的な辛さと程よい酸味はそのままかけてもよし、調味料としても広く使われている。タバスコ入のお酒といえば、かの虐殺女王メアリー1世の名がついた「ブラッディ・マリー」が有名。イギリスでは迎い酒として飲まれることもあるようだが、ちょっと日本人向けではないかな。

 さまざまな用途に広く使われているタバスコであるが、販売開始当初は生牡蠣にかけるソースということで売りだされた

 これだけ日本各地で見かけるくらい流通しているのだから、てっきり簡単にできる大量生産商品と思っていたが大間違い、しかも販売開始の1868年以来、基本的な製造方法は変わっていないというから驚きだ。

 必要なところはオートメーション化されているが、重要な味や風味などは今でも熟練した職人の感覚が欠かせないという。

 タバスコを開発した、マキルヘニー社の創業者、エドムンド・マキルヘニーは元々ニューオーリンズ州の銀行家だったが、南北戦争によってニューオーリンズが北軍の手に落ちると一家揃って岩塩の産地として有名だった南ルイジアナ州エイヴァリーアイランドへと移住。エドムンドはもともと美食家で庭いじりが好きだったこともあり、唐辛子の種をまくと見事に辛い唐辛子ができた。

 ルイジアナでの単調な暮らしに飽きていたエドムンドにとっては、この収穫はタバスコにまさる刺激だったと振り返っている。エイヴァリーアイランドは岩塩の産地として有名だったこともあり、エドムンドはこの唐辛子を使って時分の好きな生牡蠣用のソースを作ってみようと試みるのである。このとき試作品を作るために使った香水の瓶が今のタバスコの瓶の原型になっているのだ。

これは謝るしかない。タバスコってこんなに作るの大変なんだね。1本作るのに3年以上かかってるよの画像2画像は「YouTube」から

 エドムンドが完成させたバスコソースを湾岸地区にある食料品店に置いてもらうとたちまち人気が広がり、元々銀行家であったこともあり、本格的に商品化することになる。

 1870年には特許取得、売上は順調に増え70年後半には米国全体、さらにはイギリスでの販売も開始された。タバスコが日本に入ってきたのは戦後から立ち直り始めた昭和20年代後半といわれている。アントニオ猪木がタバスコを日本に持ってきたという話もあるが、実際には1970年代、猪木が経営していたアントントレーディング社が日本人にその味を定着させたというのが本当のところだという。

 それでは1868年以来変わらぬタバスコの製造過程を紹介しよう。

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