頻発する「スロー地震」は大地震の前兆か? 政府機関やNHKも異例の扱い! 千葉県沖が危ない!?

■巨大地震との関連は? スロー地震発生の間隔が短くなると危険!?

 スロー地震研究の第一人者となっている東大地震研の小原一成教授によれば、スロー地震という現象は巨大地震の発生と何らかの関係があり、これを観測することにより、巨大地震の発生や切迫度の予測に応用できる可能性があるという(2013年9月18日付け読売新聞)。

 房総半島沖のスロー地震は、2002年、2007年にも起きているが、その後、別の地震が起きている。元東大地震研究所准教授の佃為成氏は、日刊ゲンダイの取材で「問題は間隔が短くなっていること」だと語っている。また、前出の東大地震研・小原教授は、「週刊女性」(2014年2月4日号)で、「“スロースリップ”が起こる間隔が徐々に短くなっていった後に、大地震がくることがわかっています」と述べている。

 実は、3.11の直前の2月中旬と3月9日にも、スロー地震が発生していた。前出の川崎一朗氏の著書『スロー地震とは何か』によると、宮城県沖から茨城県沖にかけての地震エネルギーの計算では、30年~50年に1度の割合でM8クラスの巨大地震が起きても不思議ではないが、それが起きないのは、巨大地震に代わるスロー地震によって、ひずみが解放されていたのではないかという。

 この本は2006年に出版されたが、東日本大震災に関しては、スロー地震だけでは抑えきれずに、その後に東日本大震災が起きてしまったということなのだろうか。


■巨大地震は、いつどこで起きるか?

 では、次に来る巨大地震は、いつ、どこで起きるのだろうか。前出の週刊女性の取材で小原教授は、いつと時期は予想できないが、「場所は特定できます」として、「東北や南海トラフではなく、千葉県沖で間違いない」と断定している。

 さらに、地震予測団体「e-PISCO」で潮位と地震の関係を研究する金子光広氏によると、3.11の発生1時間前に、三陸沖は14センチ低下したが、房総沖では1月2日から、普段より20センチも下がったという。

 スロー地震は、それ自体の「すべり」が蓄積された歪を解放して巨大地震の発生を抑えることもあれば、巨大地震の前兆となることもあるようだ。今回の房総沖でのスロー地震も前者のケースであってほしいものだが、さてどうなるだろうか。

■百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家。地震前兆研究家。シャーマニズム、古代史、民俗学なども研究。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ『探求三昧』主宰。著書に、共著のムック本『2014予言 恐怖の超陰謀』(ダイアプレス)がある。Twitterは@noya_momose

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