バレンティッチUFO事件を検証・最後の肉声「謎の飛行物体がいる…」 忽然と姿を消したセスナ、見つからぬ残骸、 パイロットが見たものとは?
――超能力、心霊現象、UFO、など、いわゆる「超常現象」分野に深い造詣を持つオカルト研究家・羽仁礼がUFO事件について解説!
「謎の飛行物体がいる…」意味深な言葉を遺して忽然と消えてしまったセスナ機。30年以上も前に起きた謎の未解決失踪事件を巡って、いまだにさまざまな議論が繰り広げられている「バレンティッチ事件」。果たしてパイロットが見たものは何だったのだろうか…?
■1978年、10月21日オーストラリア上空・日没直後
当時20歳だった新米パイロットのフレデリック・バレンティッチという青年が、オーストラリア本土のメルボルンからタスマニアの手前にあるキング島まで、単発の軽飛行機「セスナ182L型機」で飛行していた。全体の飛行時間は1時間程度。日没直後ではあったが、天候はよかった。飛行中、バレンティッチは、メルボルンの管制塔に無線で定時連絡を行っていた。ところが午後7時12分28秒頃、突然連絡は途絶える。
失踪直後から大規模な捜索が行われたが、残骸は見つからなかった。さらにこの失踪事件をいっそう謎めいたものにしているのが、メルボルンの管制官スティーヴ・ロビーとの間で行われた交信記録である。この記録によると、バレンティッチは午後7時6分14秒に行われた交信で「自機の頭上に謎の飛行物体がいる」と報告している。
■謎の飛行物体!? バレンティッチが見たものとは…?
交信記録によると、バレンティッチは頭上に「ひし形に並ぶ4つの光点がある、飛行機か?」と報告。バレンティッチはこの光を航空機が発する「着陸灯」だと思い、管制官のロビーに、近くを飛ぶ他の飛行機があるかどうか確認しているが、該当する航空機はなかった。
この物体は確認できないほどのスピードでセスナ機の上を飛んでおり、通り過ぎたり近づいたりした。形は長く、緑色の光をともし、外見は金属のようだったという。
しかもいったん消えて、また現れたりしたそうだ。それにともなって、バレンティッチ機のエンジンが不調をきたし、最後に「あれは飛行機じゃない」という言葉を最後に、バレンティッチからの交信は途絶えた。こうしてバレンティッチ事件は、今に至るも未解決のUFO事件の1つとなっている。
■失踪事件・UFO目撃事件多発スポット・バス海峡
事件が起きた場所は、オーストラリアとタスマニアの間にあるバス海峡上空である。バス海峡は、平均水深50メートル程度の浅い海域だが、その周辺は以前から船舶が謎の消滅をとげる地域としても知られ、バミューダ・トライアングルにならって「バス海峡トライアングル」とも呼ばれている。バレンティッチ事件の1カ月半前には、バス海峡でUFO目撃事件も発生。謎めいた場所であった。
■事件検証Ⅰ(2000年)
2000年になって、オーストラリアのUFO研究家リチャード・ハインズらが、事件当日オーストラリア南部海岸地域にいた人々の証言を集めたところ、3人の人物が、西から東に向かって飛ぶ軽飛行機らしき標識灯と、その上、やや後方に寄り添って飛ぶずっと大きな緑色の光球を目撃していたと発表した。
時間帯から考えて、この軽飛行機はヴァレンティッチ機のものと思われる。しかし、キング島に飛ぶのであれば目撃された場所から南に飛ぶべきであるが、西から東に飛んでいるということは完全に方向を見失っていたことになる。そこでハインズらが出した結論は、「UFOを目撃した後、バレンティッチが方向を誤った」とした。
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2024.10.02 20:00心霊バレンティッチUFO事件を検証・最後の肉声「謎の飛行物体がいる…」 忽然と姿を消したセスナ、見つからぬ残骸、 パイロットが見たものとは?のページです。UFO、羽仁礼、セスナ、バレンティッチ、パイロット、肉声などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで