【最新研究】人類の「脱アフリカ」は定説より早かった!? 現代人は13万年前にヨーロッパに到着していた
現人類の起源はアフリカで、20万年前に進化したと今まで言われてきた。そして科学者は、現代人類の「脱アフリカ」は4万年前から7万年前だと考えていた。しかしアラビアの砂漠で最近発見された石器は、少なくとも10万年前には現人類の地球横断が始まっていたことを示唆している。
■人類の「脱アフリカ」は13万年前
これに関する最も新しい研究は、ハーベティ教授とテュービンゲン大学考古学科学研究所のチーム、そして人類進化/古環境のゼンケンベルグ・センターのチームが、イタリアのフェラーラ大学、フランスの国立自然史博物館のメンバーと共同で行い発表したものである。
テュービンゲン大学のカテリナ・ハーベティ教授の最近の研究では、第一の「脱アフリカ」は13万年前でヨーロッパへ向かい、第二の「脱アフリカ」は5万年前でユーラシア大陸北部に向かったということが分かった。さらに、以前は移住は1回のみと考えられていたが、この研究により移住の波は数度あったことも判明した。
人間の側頭骨は、現代人の人口の歴史を頭蓋骨の他の部分よりもよく反映する。そこで研究チームは、如何に人間がヨーロッパに移住したかを知るため、頭蓋骨の形状を分析した。科学者たちは可能性のある移住ルートや遺伝データおよび頭蓋の形を考慮し、従来とは異なる分散の説を試した。その結果、彼らは以前考えられていたよりも早く、アフリカからの移住が始まったことを発見した。

研究者は、この新しい出アフリカ説は遺伝と頭蓋形状データの両方にぴったり合うと話す。初めの分散はインド洋の縁に沿って早くも13万年前(青矢印)に起こり、それにユーラシア(赤矢印)に向かう第二の分散が続いた。
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