集団自殺する羊たち!? 一体なぜ？ 変わりゆく生態系の恐怖

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■世界中で起きていた！ 動物たちの集団自殺

　今回の羊の集団自殺はあまりにも衝撃的だが、実はこれが初めてではない。いくつか例を挙げてみよう。

　2009年8月。スイスで28頭の牛が崖から3日間に渡って同じ場所で飛び降り自殺を図った。原因はこの地域を襲った激しい雷雨によって牛達が極度に怯えたためだと報じられた。

牛の集団自殺＝スイス　「ODDEE」の記事より

　2011年11月にはニュージーランドで61頭の鯨が砂浜に自ら乗り上げるという事態が発生。原因は定かではないが、一つの説として群れの先頭にいる1頭が病気や傷を負い、浜に打ち上げられて死ぬと群れの残りもそれに続くといわれている。この時は61頭のうち43頭が死んでしまった。

　最後は2005年にトルコにて起こった羊の集団自殺である。羊飼いたちが朝食を取る間、羊の群れは草を食べているはずだった。しかし突如、約1,500匹の羊が次々と崖から飛び降りたのだそうだ。原因は明かされていないが約450匹の羊が死んでしまった。多くの羊は重なった羊たちの死体がクッションとなり助かったのだという。

　集団自殺が起こった場所や原因はそれぞれ違うが、一度にこれだけ多くの命が失われるのは動物でも人間でも衝撃的なのは変わらない。生態系の変化が人間界に与える影響は大きい。これ以上の犠牲が出ないためにも早急な対応を期待したい。
（文＝清水ミロ）

参考：「THE INDEPENDENT」、「YJ News」、「ODDEE」

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