C・ロナウドに黒魔術をかけたガーナの呪術師ナナ・クワク・ボンサムとは一体何者なのか
■そもそも、ナナ・クワム・ボンサムって何者なのか?
ナナ・クワム・ボンサム(Nana Kwaku Bonsam)、39歳(2013年7月時)。現在、14人の子どもがおり、そのうちの9人は養子だという。有名になった彼は、度々ガーナのテレビ番組に出演し、国民的な呪術医療(ヒーリング)師となった。その背景には、キリスト教伝来前に西アフリカにあった土着の宗教やブードゥー教を現代に蘇らせるという目的があるそうだ。テレビ収録には毎回数千人のギャラリーが集まるそうで、現在は、教団を持つまでの規模に至っているという。
■そもそも、呪術医とは?
呪術医とは、別名「シャーマンドクター」「ウィッチドクター」とも呼ばれ、医療専従者のうち医療効果の根拠を超自然的なもの「=呪術」に求める者のことである。また、病の診断方法に、トランスや占いを用いる特徴がある。
では「呪術」とは何か? 日本では古来から藁人形の牛の呉刻参りが有名だが、呪術=呪い(ネガティブな影響を与える行為)と考えるのは早計である。「呪術」とは、「超自然的なエネルギー、霊的・神的エネルギーとコンタクトを取ることができ、それを活かすことを目的とした術」である。従って、呪術医にとって重要なのは、どんなエネルギー・ソースとつながれるか、という部分である。
「邪悪なエネルギー・ソース」と繋がれば、それは黒魔術になり、反対に「生命にとってプラスの力を持つ霊的・神的エネルギー・ソース」と繋がれば、それは「ホワイト・マジック」「ヒーリング」になる。
では、ナナ・クワク・ボンサムはC・ロナウドに対して、黒魔術を行ったのだろうか?
彼の「4匹の犬を捕まえた」という言葉からは、生贄を使った黒魔術を行ったともとれる。生贄にされてしまった生命の恐怖・怨念自体が「邪悪なエネルギー・ソース」で、他の「邪悪なエネルギー・ソース」とも繋げ易くする。因みに、ナナ・クワク・ボンサムとはガーナ語で「水曜の悪魔」という意味だという。
ガーナとポルトガルは6月26日のグループ第3戦で対戦することになっている。C・ロナウドの今後はどうなるのか? ガーナ・ポルトガル戦では、もしや他にも何か超自然的な事が起きるのか? ガーナではこの件に関し、医者が「彼にはこの負傷を直す責任がある」など発言。国内からも「ガーナの恥さらし」という発言が挙がるなど、必ずしもガーナ国民全体がナナ・クワム・ボンサムの行為に賛同しているわけではないようだ。
(文=深月ユリア)
■深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表、TR総合探偵事務所で心霊捜査担当。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊C・ロナウドに黒魔術をかけたガーナの呪術師ナナ・クワク・ボンサムとは一体何者なのかのページです。黒魔術、呪い、ナナ・クワク・ボンサムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで