ヒトラーはブラジルで生きていた? 「ドイツの老人」アドルフ・ライプツィヒの謎

■「ドイツの老人」アドルフ・ライプツィヒ

 さて、その「ドイツの老人」は1984年までブラジル国内で生きていて、ボリビア国境の小さな町で「アドルフ・ライプツィヒ」として暮らしたといいます。すでに戦争で死んだはずの人が生きている…というのは珍しい話ではありません。日本でもフィリピンで小野田寛郎さんが生きていましたね。

 さらに、ヒトラー生存説を裏付けるのもとして、2009年に米コネチカット大学で行われた遺伝子鑑定の結果があります。この研究では、ヒトラーが自殺したとされているベルリンの地下室で発見された頭蓋骨の破片はヒトラー本人のものではなく、20~40歳の女性のものだったことがわかっています。つまり、ヒトラーの死体は発見されていないということです。

 2年後、ブラジルでオリンピックが開催されるまでに、ヒトラー研究はさらに進むことでしょう。その結果によっては、ドイツとブラジルが、急に“深い関係”になる可能性もあります。これを読んで、みなさんは、どんなことを考えるのでしょうか…。
(ルドルフ・グライナー)

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